土佐の漁師町中浜村の貧しい家に生まれた万次郎は、14才で伝蔵おじさんの舟に乗せてもらって魚を取るため沖に出ましたが、嵐のため漂流して8日目に太平洋の無人島「とり島」にたどり着きました。そして143日が過ぎてようやくアメリカの捕鯨船ジョン・ホーランド号に救助され、ホイットフィールド船長のすすめで、万次郎だけがアメリカに渡り、8年間、英語をはじめ天文学や航海術など多くのことを学んで11年ぶりに懐かしいお母さんに会うことができました。しかし翌年には、アメリカからペリー提督が4隻の軍艦をひきいて東京湾に到着し、日本に開国を求められましたので、万次郎は江戸の幕府から呼び出されて、アメリカとの交渉役を命じられ、無事、大事な役目を務めました。
このジョン万次郎の勇気と努力、そして冒険の物語を、絵本で、日本語と英語で読む。