出版社を探す

母音と子音

音声学の世界に踏み出そう

著:Peter Ladefoged
著:Sandra Ferrari Disner
他訳:田村 幸誠

紙版

内容紹介

人が話す「ことばの音」にはどのような特徴があるのだろうか。音声学の巨星ピーター・ラディフォギッドが、自身の長年に渡る実験音声学の研究成果に基づいて、世界中の言語をフィールドワークした経験とその時のエピソードを織り交ぜながら、調音、音響、音声認識など音声学に関わる様々なトピックを、初学者に向けてエッセイ風の語り口で分かりやすく解説。音声の理解に関して必ずや何かの「きっかけ」を与えてくれる至極の入門書。

目次

第1章 音声と言語
第2章 音のピッチと大きさ
第3章 母音の対立
第4章 母音の音
第5章 母音をチャート化する
第6章 子音の音
第7章 ことば音の音響学的要素
第8章 コンピュータにことばを話させるには
第9章 コンピュータにことばを聞かせるには
第10章 ことばをどのように聴いているか
第11章 英語の子音
第12章 英語の母音をつくる
第13章 喉頭の動き
第14章 世界の言語に観察される子音
第15章 世界の言語に観察される母音
第16章 母音と子音を合わせる

著者略歴

著:Peter Ladefoged
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の特別名誉教授であった。1959年にエディンバラ大学で博士号を取得後、1962年から1991年までUCLAの音声学研究所の所長を務めた。その間、アメリカ言語学会の会長(1978年)や国際音声学会の会長(1987-1991)等を歴任した。代表的な著作として、The Sounds of the World Languages(1996、Wiley-Blackwell、イアン・マディソン(Ian Maddieson)との共著)、Phonetic Data Analysis(2004、Wiley-Blackwell)、そしてA Course in Phonetic(初版1975、Harcourt Brace; 第6版2010、Thomson Wadsworth(第6版はキース・ジョンソン(Keith Johnson)による改訂))等がある。UCLAの言語学科のウェブサイトに、現在もラディフォギッド教授のウェブページが残されている。
著:Sandra Ferrari Disner
2006年から南カリフォルニア大学で一般言語学と法言語学の教鞭を執っている。世界初となる音声が出るテレビゲームの開発に携わったことを始めとして、5つの言語の商業用の音声合成ソフトや音声認識ソフトの技術開発に25年に渡る経験がある。
他訳:田村 幸誠
神戸市外国語大学英米学科卒、大阪大学大学院文学研究科博士課程前期・後期課程修了(博士(文学))。日本学術振興会特別研究員、滋賀大学教育学部講師・准教授、フルブライト研究員(ライス大学)を経て、現在、大阪大学言語文化研究科・外国語学部准教授。主な業績:“Nominalization in Central Alaskan Yup’ik、” Nominalization in languages of the Americas(John Benjamins、2019)、“Epistemicity and Deixis: Perspectives from Central Alaskan Yup’ik,” Proceedings of the 38th Annual Meeting of the Berkeley Linguistics Society(2014)、“Relative Subjectification and a Semantic Network Model of English Modal Auxiliaries,” English Linguistics 17(2001)。

ISBN:9784758923514
出版社:開拓社
判型:A5
ページ数:336ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CF