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実用英文典

著:齋藤 秀三郎
訳述:中村 捷

紙版

内容紹介

本書は、日本の英学史上の天才齋藤秀三郎(1866-1929)のPractical English Grammar(1898-99)(全4巻、1,056頁)の完訳である。本書の特色: ・日本英学史上に燦然と輝く金字塔 ・日本の英語学研究、学習英文法の源流 ・一流作家からの豊富な実用的表現例 ・簡潔で要を得た説明、語法説明の卓抜さ ・圧倒的な迫力で迫る明治の天才の研究 ・上級コミュニケーション文法として最良の書。難解な例文には訳文を付し、古い用法には古用法と明示し、現代言語学の視点から解説を加え、文化財的業績の齋藤文法が現代に蘇る。

著者略歴

著:齋藤 秀三郎
1866年2月16日に仙台藩士齋藤永頼の長男として仙台に生まれる。1883年の工部大学(東京大学工学部の前身)退学後、正則英語学校設立までの間各地を転々とした。1895年(明治29年)東京神田区錦町に正則英語学校を設立し、校長となり終生ここで弟子の教育に専念した。この正則英語学校は「学生は堂に溢れ、入れない者は窓から首だけ入れて、その講義に聞き惚れた。授業料を納めるもの者が長蛇の列を作って通行の妨げとなった」(『伝記』の帯より)というほど学生で溢れかえった。生涯に200冊を越える著書を著し、明治・大正期を代表する天才英語学者・教育者。1929年11月9日没。
訳述:中村 捷
1945年、島根県生まれ。東京学芸大学、東北大学大学院文学研究科、東洋英和女学院大学を経て、現在、東北大学名誉教授。博士(文学)。著書: 『形容詞』(現代の英文法第7巻、共著、研究社出版、1976:市河賞受賞)、『意味論』(英語学大系第5巻、共著、大修館書店、1983)、『生成文法の基礎―原理とパラミターの理論―』(共著、研究社、1989)、『束縛関係-代用表現と移動』(ひつじ書房、1996)、『ことばの核と周縁-日本語と英語の間』(共編著、くろしお出版、1999)、『ことばの仕組みを探る-生成文法と認知文法』(共著、研究社、2000)、『生成文法の新展開-ミニマリスト・プログラム』(共著、研究社、2001)、『英語の主要構文』(共編著、研究社、2002)、『意味論-動的意味論』(開拓社、2003)、『英文法研究と学習文法のインターフェイス』(共編著、東北大学大学院文学研究科、2007)、『英語学モノグラフシリーズ』全21巻(共編、研究社)、『実例解説英文法』(開拓社、2009)、など。

ISBN:9784758922135
出版社:開拓社
判型:A5
ページ数:824ページ
定価:7400円(本体)
発行年月日:2015年06月
発売日:2015年06月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CJBG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2ACB