脳性麻痺と周産期合併症/イベントとの関連
最新の知見
編:松田 義雄
編:佐藤 昌司
編:藤森 敬也
紙版
内容紹介
周産期医療の重要なランドマークであり,多様な原因があることが解明されつつある脳性麻痺を取り扱った書籍。
2009年の「産科医療補償制度」開始以降に蓄積された脳性麻痺の実態解明と予防・治療について,全国の臨床家に広く執筆を依頼し,網羅的に情報を集めた成書であり,定義,疫学,診断はもとより,妊娠中・分娩時・新生児期と時系列のリスク因子・管理,さらに治療までを網羅!
目次
歴史と定義
疫学概論
産科医療補償制度の現状
脳性麻痺の臨床診断
脳性麻痺の原因となりうる周産期脳病変の画像所見
Ⅱ 各論 脳性麻痺と関連する周産期合併症/ イベント
■妊娠中
染色体異常
中枢神経系を中心とした形態異常
サイトメガロウイルス感染症,トキソプラズマ症
ヘルペス感染症
多胎妊娠
妊娠高血圧症候群
切迫早産/前期破水
胎児発育不全/SFD
子宮内発症
胎動減少
■妊娠中/分娩時
常位胎盤早期剥離
子宮内感染/絨毛膜羊膜炎
胎児母体間輸血症候群
■分娩時
臍帯因子(臍帯巻絡・臍帯脱出を含む)
分娩時低酸素
子宮収縮薬
補助経腟分娩(クリステレル胎児圧出法を含む)
遷延分娩
母体の呼吸循環不全
■分娩時/新生児期
GBS 感染症
新生児仮死
■新生児期
未熟性
脳室内出血,脳室周囲白質軟化症
新生児脳梗塞
新生児低血糖
ビリルビン脳症
乳幼児突発性危急事態(ALTE)
Ⅲ 各論 脳性麻痺の予防
新生児低体温療法
マグネシウムの周産期脳保護作用に関する最新の知見
臍帯血幹細胞移植のメカニズムと現状