解題
『出雲國風土記』について
風土記編纂の命
上意下達の行政文書
統括時の事項の採否
漢方列挙について
「草木禽獣」郡別一覧
一書としての統一事項
国域の三分把握
文体
*註記――会話様式のこと――双括式・頭括式・尾括式。
音仮名について
音仮名一覧表
成立―初撰本か再撰本か―
『古事記』『日本書紀』世界観の忌避
『出雲國風土記』は副本
写本
出雲國風土記註解
凡例
出雲国総記
地図――凡例
地図――出雲国全図
国之大体
考 統括文としての「国之大体」条
編纂序
考 「記」として位置付ける「編纂序」
国号由来
考 枕詞「八雲立」について
神社集覧
考 神社列挙に重きを置く当風土記
九郡集覧
考 国郡体裁の完備した編集とその集覧
意宇郡
地図――意宇郡
意宇郡・郷駅等集覧
考1 意宇郡について
考2 当風土記における郷の配列順について
意宇郡号由来
地図――狭田国・闇見国・多久国
考1 「国作り譚」兼「郡名起源譚」として
考2 編集時の用字「亦」について
考3 当条の会話文と語りについて
母理郷
屋代郷
楯縫郷
考 地名由来説話における後付けについて
安来郷
毘売崎
考1 漢文体と倭文体
考2 民間レベルの語りから
山国郷
飯梨郷
舍人郷
大草郷
山代郷
拝志郷
宍道郷
余戸里
野城駅
黒田駅
宍道駅
考 「宍道驛」の本文「卅□里」について
出雲神戸
賀茂神戸
忌部神戸
考 「『日本書紀』第九段一書第二」について
神湯
考 神宅臣金太理の手か
教昊寺
山代郷置君新造院
山代郷出雲臣新造院
山国郷置部新造院
考 他郡の新造院について
意宇郡神祇官社
考1 神社列挙について
考2 「同社」について
意宇郡非神祇官社
意宇郡・山野
考 産品としての水晶について
意宇郡・山野所在草木禽獣
考1 漢方品目について
考2 草木禽獣の配列順について
意宇郡・川池
考 「無魚」「有魚」について
意宇郡・浜島
考 郡家提出草稿の残存
意宇郡・通道
考 「通道」条と巻末の「道度」条について
前件一郡
考 「前件一郡」の位置付け
意宇郡・郡末記
考1 副本としての「郡末記」について
考2 郡司役人の選任について
島根郡
地図――島根郡
島根郡・郷駅等集覧
考 郡家の規模について
島根郡号由来
考 島根郡号由来についての推考
朝酌郷
考 現地水産物の貢納について
山口郷
手染郷
考 「タシニ」から「タシミ」へ
美保郷
考 古層の用字が明らかにすること
方結郷
考 「方結」の読みについて
加賀郷
考1 残存する三字から明らかになること
考2 補訂本文作成の原拠
考3 本文「神龜三年改字加賀」について
生馬郷
考 「神魂命」の読み等について
法吉郷
考 「法吉鳥」について
余戸里
千酌駅
考 ツクツミの命について
島根郡某郷某氏新造院一所
考 新造院記事の欠落について
島根郡神祇官社
考 「以上十四所」に関わって
島根郡非神祇官社
考1 神社記事の欠落と「新造院」記事の欠落について
考2 岸崎時照による『鈔注』の筆致から
考3 「椋」の字について
島根郡・山野
島根郡・山所在草木禽獣
島根郡・川坡池
島根郡・入海
考 「入海」の記述次第とその問題点
朝酌促戸
考 『蓬左文庫本』『日御碕本』系写本の頭書について―その一―
邑美冷水
考 「中央鹵■(シ+覽)磷〻」について
前原崎
考 美文の各条について
蜛蝫島・蜈蚣島
考1 標目地名の「蜛蝫嶋」について
考2 『蓬左文庫本』『日御碕本』系写本の頭書について―その二―
考3 「茅」の訓と植物について
和多々島
美佐島
戸江剗
粟江崎
島根郡・入海所在雑物
島根郡大海・島浜崎浦門(1)
考 島々の詳細な記載について
加賀神崎
考 割注として記す神社縁起について
島根郡大海・島浜崎浦門(2)
島根郡・北海所捕雑物
考1 列挙された海産物
考2 「大海」と「北海」の語について
考3 「所捕」と「所在」の語について
島根郡・通道
考 「十字街」から「千酌駅」までの里程
島根郡・郡末記
考 「小領」と「主政」の位記について
秋鹿郡
地図――秋鹿郡
秋鹿郡・郷里集覧
秋鹿郡号由来
恵曇郷
多太郷
考 地名・社名縁起と精神概念と
大野郷
考 谷筋の固有名呼称について
伊農郷
考 出雲郡伊農郷と秋鹿郡伊農郷との人文的交流
神戸里
秋鹿郡神祇官社
考 一行四社と一行五社について
秋鹿郡非神祇官社
考 「並」と「并」字について
秋鹿郡・山野
考 「安心高野」について
秋鹿郡・山野所在草木禽獣
秋鹿郡・川池
考 「以上七川」について
秋鹿郡・入海所在雑物
考 「入海」海岸部の地誌記述
秋鹿郡大海・浜島
考 佐太川分流の功績者「社部臣波蘓」
秋鹿郡・北海所在雑物
秋鹿郡・通道
秋鹿郡・郡末記
楯縫郡
地図――楯縫郡
楯縫郡・郷里集覧
考 「餘戸里」の欠落について
楯縫郡号由来
考1 「天日栖宮」に冠する「吾十足」の本文と読み
考2 「百八十」という聖数
佐香郷
楯縫郷
考1 「のりし」か「のろし」か
考2 磯と窟についての参考事項
玖潭郷
考 枕詞「はやさめ」と「くたみ」
沼田郷
考 ニタの語について
余戸里・神戸里
沼田郷出雲臣新造院
楯縫郡神祇官社
楯縫郡非神祇官社
考 「紫菜嶋社」と名産ムラサキノリについて
楯縫郡・山
楯縫郡・山所在草木禽獣
考 「舂楡(つきにれ)」と楡の読みについて
楯縫郡・川池
楯縫郡・入海所在雑物
考 最終編集段階における略記について
楯縫郡大海・浜崎島
考 本文「許豆埼」について
楯縫郡・北海所在雑物
楯縫郡・通道
楯縫郡・郡末記
出雲郡
地図――出雲郡
出雲郡・郷里集覧
出雲郡号由来
健部郷
漆治郷
考 現地で縁起として伝承された特異な用字
河内郷
出雲郷
考 小地点名から国名へ
杵築郷
伊努郷
美談郷
考 「天地初判」という表現
宇賀郷・脳磯・黄泉之坂・黄泉之穴
考 故地・名所の形成と増幅―黄泉の穴―
神戸郷
河内郷置部臣新造院
考 「日置部臣」の「部」について
出雲郡神祇官社
出雲郡非神祇官社
考 非神祇官社数の「六十四所」について
出雲郡・山
出雲郡・山野所在草木禽獣
出雲郡・川池江
考 「土地豊沃」について
出雲郡・入海
出雲郡大海・崎浜島
出雲郡・北海所在雑物
出雲郡・通道
出雲郡・郡末記
神門郡
地図――神門郡
神門郡・郷駅等集覧
神門郡号由来
考 「神門」の位置とその意義について
朝山郷
置郷
塩冶郷
考 好字としての「塩冶」について
八野郷
高岸郷
古志郷
考1 本文「イヘミの命」と「イザナミの命」について
考2 出雲と越の国との関係について
滑狭郷
多伎郷
余戸里
狭結駅
多伎駅
神戸里
考 「神戸里」条の欠落について
朝山郷神門臣新造院
古志郷刑部臣新造院
神門郡神祇官社
考1 「多支枳社」(風土記第一四社)と「多支〻社」(非第一一社)について
考2 「已上○○所」の「已・以」の用字について
神門郡非神祇官社
神門郡・山
地図――「朝山の六神山」の図
考1 柂と枌の用字について
考2 「淺山」(朝山)について
神門郡・山野所在草木禽獣
神門郡・川池・水海
薗松山
神門郡・北海所在雑物
神門郡・通道
前件伍郡
考 五郡の位置付け
神門郡・郡末記
飯石郡
地図――飯石郡
飯石郡・郷里集覧
飯石郡号由来
熊谷郷
考 郷名由来譚が古くないと見られることについて
三屋郷
考 「御門」の意義と位置付けについて
飯石郷
多祢郷
須佐郷
波多郷
来島郷
飯石郡神祇官社
考 結界としての「御門」について
飯石郡非神祇官社
飯石郡・山野
考 「有紫草」という記述について
飯石郡・山野所在草木禽獣
考 「白恐」とある「白歛」について
飯石郡・川
考 「須佐川」について
飯石郡・通道
考 「波多径・(湏)佐径・志都美径」について
飯石郡・郡末記
仁多郡
地図――仁多郡
仁多郡・郷里集覧
考 郡の配列順について
仁多郡号由来
考 伝承物語の存在
三処郷
布勢郷
考 郷家・里家役人におけるリテラシィ
三沢郷
考 アヂスキタカヒコのミコト譚について
横田郷
以上諸郷
考 最終編集時における異例の書き込み
仁多郡神祇官社
仁多郡非神祇官社
考 印支斯里社の本文と読みについて
仁多郡・山野
考 神的存在としてのワニ
仁多郡・山野所在草木禽獣
仁多郡・川
考 「年魚少〻」の記述について
仁多郡・通道
考 「藥湯」条の挿入について
仁多郡・郡末記
大原郡
地図――大原郡
大原郡・郷里集覧
大原郡号由来
神原郷
考 「大神〻御財積置給處」に関わって
屋代郷
考 用字(文字)から説話形成へ
屋裏郷
佐世郷
考 「佐世乃木」の比定
阿用郷
考1 「烟」字のこと
考2 「鬼」について
海潮郷
考 方角の呼称について
来次郷
斐伊郷
考 大原郡の郡家と斐伊郷家の位置について
斐伊郷勝部君新造院
考 大領勝部君䖝麿の「新造院」造立について
屋裏郷額田部臣新造院
斐伊郷樋印支新造院
大原郡神祇官社
大原郡非神祇官社
大原郡・山野
大原郡・山野所在草木禽獣
大原郡・川
大原郡・通道
考 大原郡域について
前件叄郡
考 「前件叄郡」という位置付け
大原郡・郡末記
考1 大領の姓「君」について
考2 郡の四等官について(その一覧)
各郡における四等官配置表
道度・識語
道度(一)
考1 「道度」事項について
考2 「十字街」の語について
道度(二)
考 官道の道幅について
道度(三)
道度(四)
考 「比〻理村」の分岐点について
道度(五)
駅
考 駅路の視点から
軍団烽戍
=軍団=
考 軍団について
=烽=
考1 烽について
考2 「圡椋烽」条の「烽戍」という本文について
=戍=
考 戍について
識語
本文校異
〔凡例〕
出雲国総記 意宇郡 島根郡 秋鹿郡 楯縫郡 出雲郡 神門郡 飯石郡 仁多郡 大原郡 道度・識語
参考文献
【写本】略称一覧 参考にした写本の詳記
【単行本】略称一覧 発行年月順一覧
【論文等一覧】執筆者五十音順
おわりに