国語語彙史の研究
国語語彙史の研究四十三
編:国語語彙史研究会
紙版
内容紹介
国語語彙史研究の体系化と共に、語彙史研究の新たな方法論や隣接分野との関わりにも積極的に取り組んだ論文集。特集は翻訳。
目次
特集――翻訳
「大切・御大切」再考―『コンテムツス・ムンヂ』を中心に― 鈴木広光
音声の文字化をめぐって 今野真二
アルバレス『ラテン文典』のポルトガル語傾斜と、日本イエズス会文法への反映 黒川茉莉
大槻玄沢『重訂解体新書』の訳語作成方法 西嶋佑太郎
『波留麻和解』諸本における出典記号(圏符)の種類とその分布 櫻井豪人
幕末開国時の条約・古文書に見える漢語「緩優」について 浅野敏彦
(以上が特集)
アカトキ(暁)考 山口佳紀
ナゴ[和]・ニコ[和] 蜂矢真郷
鎌倉時代口語における助動詞リ―明恵関係の聞書類を中心に― 岡村弘樹
月は青いか―『徒然草』百三十七段― 宮武衛
談話の場の新規開始をめぐって―虎明本狂言を中心に― 福沢将樹
古本節用集言語進退門所収語彙の典拠と位相 髙橋忠彦・髙橋久子
土佐方言のノ・ガ、準体助詞ガ、推量ロー、理由キニ類の方言史的研究 彦坂佳宣
「おネエことば」という語に関する一考―新聞・雑誌記事データベースを材料に― 河野礼実
説明的文章における段落と同一語句 尾崎誉治
語彙索引 人名・書名・事項索引