日本漢詩の世界
詩人たちの運命
漢詩夢想
著:本間 洋一
紙版
内容紹介
あなたの知らない日本漢詩の世界が見えてくる!
日本の古典和歌の世界は『万葉集』や『古今集』以下の歌集によって広く知られているが、日本漢詩の世界、ことに古代・中世のそれについてはほとんど一般には知られていない。だが、実はその時代は漢詩が重んじられ詠み継がれていたのだった。天皇・貴族・僧侶・武士といったそれぞれの階層に在った、苦悩する孤独な漢詩人たちの運命とその作品を物語る、日本漢詩に関心のある方にお勧めの一冊。『詩人たちの歳月―漢詩エッセイ―』の続篇、いまここに!
目次
梅花飛乱―説きがたり平城天皇―
西府伏魔―大江匡房と詩人たち―
乱世悲哀―藤原忠通・頼長・信西―
禅僧流謫(るたく)―雪村友梅断章―
碩学(せきがく)孤高―新井白石―
あとがき―本書を手にされた方へ―