目次
凡例
まえがき
瀧太郎文学の主な特色
瀧太郎が目指したものー志は髙かるべし―
本書の構成
1 小説論考
「大阪」「大阪の宿」―サラリーマン小説誕生―
二 サラリーマン小説誕生の背景
三 サラリーマンとしての主人公「三田」登場
四 おわりに―サラリーマン小説としての絵巻物式描写
〈サラリーマンの目〉〈作家の目〉誕生―水上瀧太郎「サラリーマン小説」の展開―
一 はじめに
二 サラリーマンとしての瀧太郎
三 瀧太郎のサラリーマン小説の本質
四 サラリーマン小説を描く瀧太郎の視点
五 おわりに
2 「貝殻追放」論考
「新聞記者を憎むの記」
一 はじめに
二 「新聞記者を憎むの記」の時代背景
三 「新聞記者を憎むの記」の意味するもの
四 「貝殻」を投ずる「市民」誕生――三つの体験
五 おわりに
「ものゝふのみち」―皇紀二千六百年に於ける三国同盟批判―
一 はじめに
二 作家としての瀧太郎
三 実業家としての瀧太郎の立場
四 おわりに
「指導者氾濫」
一 はじめに
二 昭和十三年における作家としての瀧太郎の立場
三 実業家としての瀧太郎の立場
四 不掲載とした『文藝春秋』の立場
五 おわりに
3 戯曲研究―創作空白期間の謎―
一 はじめに
二 戯曲の分類と留意点
三 戯曲の本質
ア テーマは身近な人間関係 イ 劇的効果の追究
ウ イプセン、チェーホフ、アイルランド劇との関係
四 創作「空白期間」の「謎」の解明
ア 大正「群小劇団乱立期」での失望 イ レーゼドラマから演劇戯曲への転換 ウ 文学的視点の転換
五 おわりに――瀧太郎戯曲の断筆
4 米国・英国留学体験と水上瀧太郎文学
一 はじめに
二 瀧太郎の米国体験
三 瀧太郎の英国体験
四 おわりに
5 水上瀧太郎「精神的主幹」時代の『三田文學』
一 はじめに
二 荷風・澤木四方吉時代の雑誌と義塾との関わり
三 雑誌の命運を左右する義塾からの資金援助
四 『三田文學』復活の経緯
五 瀧太郎の雑誌復活の理念と三つの基本路線
六 おわりに
6 神奈川近代文学館所蔵籾山仁三郎宛水上瀧太郎書簡
はじめに
解題
凡例
ⅰ 大正三(一九一四)年 一月十日発信
ⅱ 〃 二月四日発信
ⅲ 〃 二月十九日発信
ⅳ 〃 三月十四日発信
ⅴ 〃 十二月十日発信
ⅵ 大正四(一九一五)年二月十六日発信
7 村松定孝「水上瀧太郎と大信田落花の功績」への疑義
一 本稿の目的
二 「水上瀧太郎と大信田落花の功績」の論点
三 事実の検証
四 瀧太郎「細表」と落花『年表』・『目録』の比較検討
五 結論
水上瀧太郎年譜
初出一覧
索引
人名索引
作品・著書名・論文名等索引
あとがき