国語文字史の研究 15
編:国語文字史研究会
紙版
内容紹介
文化を創造し、時代・地域を越えて情報を伝える言語において重要な役割を果たす文字の様々な視点からの研究と、文字史研究に関する論考。十一の論考に、書名・人名・用語・語彙・仮名・漢字索引を収録。
目次
『万葉集』の表記をめぐって 今野真二
和名類聚抄地名の訓注の仮名 蜂矢真郷
漢語の表記と古辞書の位相―「燈籠」の場合― 高橋忠彦・高橋久子
会意によらない一つの国字の消長―「●(見+見字の上下逆)」を中心に― 笹原宏之
「●(革+刀+`)」「靭」/「靱」/「靫」―「強●(革+刀+`)」の「●(革+刀+`)」― 山本秀人
『和字正濫鈔』は仮名遣書か 長谷川千秋
洒落本における振り仮名付記率の推移とその意味 久田行雄
近世における文字教育の一側面―変体仮名習得をめぐって― 矢田勉
近代日本における俗字と略字の差異 山下真里
漢字の「表意的用法」による表記とその解釈 尾山慎
〈資料紹介〉元禄六年刊『四書画引』 米谷隆史
書名索引 人名索引 用語索引 語彙索引 仮名索引 漢字索引