研究叢書 473
伊勢物語校異集成
編:加藤 洋介
紙版
内容紹介
伊勢物語本文研究の基礎資料。
『伊勢物語』の校本として、これまでに池田亀鑑・大津有一・山田清市の三氏によるものが公刊されており、本文研究の基盤を支える書として研究者に裨益するところ大であったことは言うを俟たない。本書はこれら三校本の底本を統一して各系統の校異を統合し、可能な限りの全面的再調査を施した上で、未収伝本の校異を追加した。これにより『伊勢物語』本文研究の基盤は、さらに強化されることになるであろう。
【本書の特徴】
◎既刊三校本の校異を統合し、未収伝本の校異を追加した。
◎校異篇所収伝本141点。
◎既刊三校本所収の諸伝本について可能な限り再調査を行い、修正を加えたものに※を付した。
本書全体で三四〇〇箇所あまりとなる。
◎どの系統の略号であるかを明示するため、既刊三校本所収伝本および新規採択本の各系統ごとにアルファベットを布置し、伝本略号の前後に置いた。
目次
凡例
本文篇
学習院大学日本語日本文学科蔵本
補充章段
大阪大学附属図書館蔵本(真名本)
校異篇
学習院大学日本語日本文学科蔵本を底本とする校異
補充章段校異
大阪大学附属図書館蔵本を底本とする校異