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『しのびね物語』は、『源氏物語』の影響を色濃く受けた中世王朝物語の中で〈しのびね〉型と総称される一群の代表作。本書はその初めての詳細な注釈書であり、特に『源氏物語』との類似や相違に重点を置いて解釈する。口絵では奈良絵本の挿し絵を初めてカラー写真で紹介する。

口絵
あらすじ
系図
『しのびね物語』注釈
凡例
年立
解説
主要文献目録
あとがき

著：岩坪　健
昭和32年　京都市生。大阪大学大学院博士課程修了。博士（文学）。現職：同志社大学文学部教授。編著書：『源氏物語古注釈の研究』（和泉書院）、『『源氏小鏡』諸本集成』（和泉書院）、『錦絵で楽しむ源氏絵物語』（和泉書院）、『源氏物語の享受―注釈・梗概・絵画・華道―』（和泉書院）（第十五回紫式部学術賞受賞）、『仙源抄・類字源語抄・続源語類字抄』（おうふう）、『光源氏とティータイム』（新典社）、『ウラ日本文学―古典文学の舞台裏―』（新典社）