第1章 え? 40代で妻が進行がんに
実況中継編
世界が一変するまで
【5月10日(日)】異変の申し出があった日
【5月11日(月)】まさか腫瘍マーカーが高いなんて!
家族にがんが見つかったときのこと、考えたことはありますか?
【5月12日(火)】上司への報告で涙する
想像以上の進行がんだった
【5月13日(水)】妻、がん宣告を受ける
【5月14日(木)】妻の病名は何?
【5月15日(金)】余命は2カ月、一刻の猶予なし
対戦相手は決まった、「卵巣がんのステージⅢC」
【5月17日(日)】入院まであと2日
【5月18日(月)】入院前夜
【5月19日(火)】対戦相手、対策が確定した
★がんサバイバーからのメッセージ①★「がんが見つかったとき」
解説編
Q1 がんはどうやって見つかるの?
Q2 どのようにしてがんと診断されるの?
Q3 どうしてがんの診断には生検が重要なの?
Q4 がんのステージとは?
Q5 がんと診断されたら、どんな説明があるの?
第2章 がん戦争に突入――術前化学療法
実況中継編
がん戦争が始まった
【5月20日(水)】わが家のがん戦争の始まり
【5月21日(木)】2泊3日で帰宅
【5月22日(金)】腹水が消えた
【5月23日(土)24日(日)】海の近くを散歩
【5月29日(金)】妻、ベリーショートにする
家族崩壊の危機――がんじゃない家族は敵か?
【6月3日(水)】経過は順調、でも……
手術へ向かって一筋の光明が差す
【7月1日(水)】手術の可能性が見えてきた
【7月7日(火)】がんが確実に小さくなっている
【7月22日(水)】3コース目も問題なく
抗がん剤という選択
【7月29日(水)】副作用でQOLが低下
★がんサバイバーからのメッセージ②★「闘病中の覚悟――秘めたフローチャート」
解説編
Q6 抗がん剤はやっぱり怖い?
Q7 改めて、抗がん剤治療とは?
Q8 抗がん剤にはどんな種類があるの?
Q9 免疫チェックポイント阻害薬はどう違うの?
Q10 病院の待ち時間はどうして長いのか
第3章 運命を分ける戦い――手術
実況中継編
いよいよ手術へ
【8月12日(水)】手術の予定が決まった
【8月19日(水)】人工肛門になるかもしれない
両親にどう伝えるか
【8月23日(日)】妻の両親に電話をかけた
運命の手術は、予想を上回る結果に
【8月24日(月)】手術前の思いがけない試練
【8月25日(火)】「コンプリート・サージェリー」だった!
★がんサバイバーからのメッセージ③★「手術後のこと――青い時間」
解説編
Q11 がんのことを誰まで伝えるか?
Q12 どうして手術が治療の第一選択肢なの?
Q13 がんの手術の成功とは?
Q14 放射線治療はどんなときに行うの?
第4章 延長戦へ――術後化学療法・維持療法
実況中継編
目に見えないがんを叩く
【9月6日(日)】久しぶりに無心になれたひととき
【9月9日(水)】術後化学療法をスタート
果てしなきがん戦争
がん食事本と牛肉事件
かろうじて持ちこたえる日々
【11月11日(水)】点滴の針が入らない
【12月1日(火)】感染症を起こさないように
【12月16日(水)】新薬という新たな選択肢
【12月22日(火)】強靭な骨髄に感謝
【12月23日(水)】点滴で妻からの〝加点〟に成功
【12月24日(木)】中間ゴールにたどり着いたクリスマスイブ
予後延長戦へ――ベバシズマブ点滴か、新薬ニラパリブか
【2021年正月】新薬を服用している人を探してみよう
【2021年1月6日(水)】維持療法の方針が決まった
【2021年1月20日(水)】延長戦の始まり
新薬ニラパリブでの治療
【2021年3月末~】副作用で2度の休薬
【2021年6月末~】しびれ、ホットフラッシュに効果があったこと
【2021年9月~】妻と2年ぶりに里帰り
【2021年11月~】ステージ上で歌う妻は輝いていた
発覚から4年
【2023年1月】最も再発しやすい時期を乗り越えた
【2024年1月】延長戦の終わり
【2024年5月】4年生存率50%を無事に通過
★がんサバイバーからのメッセージ④★「抗がん剤治療と本――ページめくるも多生の縁」
解説編
Q15 がんに効く食事療法はあるの?
Q16 がん治療を有利に進めるための食事とは?
Q17 治療の副作用で食べられないときには?
Q18 闘病記の読むときに気をつけたほうがいいことは?
Q19 再発の恐怖と闘うなか、家族にできることとは?
Q20 がん患者さんは何を頼りにしたらよいの?
第5章 がん患者家族となったがん専門医から、あなたへ
病状が好転してからのほうがつらかった
患者家族になったら、話し方も診療内容も変わった
効果とリスクの天秤が変わった
投了が遅くなった
標準治療は〝並〟ではなく、最新・最適な治療
ゴールドスタンダードのがん治療を誰もが受けやすい国
「特別な治療」は前例の少ない治療
金額と効果は比例しません
万人に有効な補完代替療法はない
「100%がんが消える」は怪しい
がんについて調べるなら、まずはこの情報を
進行がんほど、病院選びは近さが大事
がんセンター、大学病院、総合病院の選び方
主治医選びは、医師同士でも難しい
抗がん剤治療も医師による力量差があります
守備力の差は大きく運命を左右する
セカンドオピニオンに遠慮は不要、でも準備は必要
セカンドオピニオンは命に余裕がなければ難しい
医師と患者の理想は、歴史上のあの関係
がんの知識を深めるよりも、もっと大事なことがある
がん治療において最も大切なこと
あとがき