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誰に相談したらよいかわからない! 不動産問題解決の教科書

著:鍋島 重茂

紙版

内容紹介

相続にからむ不動産問題に直面した時、誰に相談したらよいのかわからないというのが現状です。さらに「遺言や信託を一緒に考えてもらえる不動産会社がない」「売買・賃貸・土地活用について相談したい」など解決までの道筋の全体を教えてくれる方を探しているという方も少なくない。本書は実例に基づく具体的な事例を通して、問題解決までの道筋を紹介。相続・生前対策、共有地の相続、マンションの購入・売却について、底地について解説。

目次

はじめに  
第1章 相続手続き・生前対策  

不動産創造士Ⓡの仕事は士業事務所との役割分担    

1  終の棲家を考える  
( 1 ) 先代の相続手続きがなされていない不動産 
( 2 ) 相談者の想いを理解する 
( 3 ) 父親の相続手続き 
( 4 ) 亡くなった弟の妻、姪との協議 
( 5 ) 先代の遺産分割協議が終わっていないと… … 
( 6 ) 共有者への伝え方       
コラム / 不動産の所有者に送られてくる相続登記の義務化 

2 子どもがいない夫婦の生前対策  
( 1 ) 夫が「うちは揉めようがない」と言って遺言書を書いてくれない 
( 2 ) 法定相続人と遺留分 
( 3 ) 公正証書遺言  

3  認知症に備えた家族信託  
( 1 ) 将来、売却資産で介護施設への入居 
( 2 ) 家族信託を組成する 
( 3 ) 餅は餅屋       
コラム / 財産管理と身上監護    

4  測量がなされていない土地の売却  
( 1 ) 不動産売却による相続税納付 
( 2 ) 税理士との打合せ 
( 3 ) 「現況測量」と「境界確定測量」 
( 4 ) 相続財産を売却した場合の取得費加算の特例       
コラム / 依頼を受けたときのフロー  

5  無道路地の土地活用  
( 1 ) 無道路地の土地を活用する3つの選択肢 
( 2 ) 接道要件を満たす方法 
( 3 ) 隣接地所有者への売却 
( 4 ) その後  

第2章 共有不動産の問題
1  共有の不動産を「売りたい」兄と「売りたくない」弟  
( 1 ) 解体に反対される 
( 2 ) 共有不動産の変更行為 
( 3 ) 共有者との意見が分かれている時       
コラム / 共有物分割請求訴訟 

2  解体助成手続きを利用した売却  
( 1 ) 売却前に解体するか? 
( 2 ) 売却するタイミング 
( 3 ) 意見が分かれた時 
( 4 ) 解体に係る助成金や補助金の注意点  

3  特例を使った実家の売却  
( 1 ) 税理士への個別相談 
( 2 ) 空き家になった実家の売却 
( 3 ) 空き家特例  

4  不動産と預貯金の分け方  
( 1 ) 仲良く平等に分けたい 
( 2 ) 不動産の時価 
( 3 ) 遺産分割の前に不動産の売却時価を把握する       
コラム / 遺産分割協議を相続人だけではできない?  

5  土地を分割して相続する場合  
( 1 ) 法定相続分での遺産分割で良いのか 
( 2 ) 遺産分割内容の再検討 
( 3 ) 司法書士事務所との連携       
コラム / 敷地面積の制限に気をつけましょう       
コラム / 不動産の売却は、買う人のことを考えて  

第3章マンションの問題  
1  親子で共有しているマンション  
( 1 ) 生前贈与の検討 
( 2 ) オーナーチェンジと空き家での売却とでは、どちらが有利?       
コラム / 不動産価格指数を知っておきましょう  

2  旧耐震基準の区分マンションの売却方法  
( 1 ) 旧耐震基準のマンションの売却 
( 2 ) 相談者の状況によって最適解は異なる 
( 3 ) 理由は人それぞれ       
コラム / 不動産業者への入札売却  

3  ペアローンを活用したマンション購入の注意点  
( 1 ) 離婚にかかる財産分与 
( 2 ) 住宅ローンはあくまでも居住するためのローン 
( 3 ) ローンは慎重に検討を       
コラム / マイホーム関連の税制特例  

第4章底地・借地権の問題  
1  複数の底地を所有する地主の相続対策  
( 1 ) 底地を相続したくない子どもたち 
( 2 ) 更新手続きのための確認事項 
( 3 ) 利用区画ごとの分筆登記 ~ 更新手続き  

2  5区画の底地を含めた土地の有効活用  
( 1 ) 借り入れに頼る土地活用はしたくない 
( 2 ) 底地を購入したい借地人 
( 3 ) 土地活用の方針を決めていく  

3  底地権の売却  164  
( 1 ) 【 A 区画】現金購入による底地売却 
( 2 ) 【 B 区画】融資利用による底地売却       
コラム / 借地権者の地位に変更がない旨の申出書 
( 3 ) 【 C 区画】借地権者との同時売却  

4  借地権の購入  173  
( 1 ) 【 D 区画】借地権の購入&定期借家契約 
( 2 ) 定期借家契約を選び、売却や土地活用がしやすい状況を残す  

5  等価交換  177  
( 1 ) 【 E 区画】 D 区画との等価交換 
( 2 ) 底地権と借地権の等価交換       
コラム / 土地建物の交換をしたときの特例  

6  土地活用の進め方  
( 1 ) 土地活用を行う目的 
( 2 ) コンペ形式での事業計画を検討  

7  底地に関する相談を受けたときの業務フロー  
( 1 ) 管理・土地活用方針を決める 
( 2 ) 借地権者を特定していく 

8 地代や更新料の相場 
( 1 ) 地代について 
( 2 ) 更新料について 
( 3 ) 承諾料について 

9 底地に関するQ & A  

おわりに 

著者略歴

著:鍋島 重茂
大学卒業後、6年間はハウスメーカーにて、アパート請負建築営業を行う。その後法人営業を経て転職、
次の12年間は不動産コンサルティング会社や司法書士事務所に所属し、地主や資産家に対する、相続対策の提案及び不動産売買など担う。2019年から2年間は司法書士業務から派生する、不動産売買・活用部門責任者として従事。その後2021(令和3)年4月 、 合同会社TSCを設立。不動産売買(底地・借地権含む)や活用等の不動産コンサルティング業務を行い、現在に至る。

ISBN:9784756923110
出版社:明日香出版社
判型:A5変
ページ数:240ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2024年01月
発売日:2024年01月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNSH