リセットする習慣 やり場のない感情を整える62のヒント
著:枡野 俊明
内容紹介
せわしない「日常」、しんどい「人間関係」、消えない「モヤモヤ」…
もう振りまわされない、引きずらない。
日々、あせり、怒り、不安、自己嫌悪……といった、やり場のない感情をかかえ、モヤモヤした気持ちでいる人は少なくないでしょう。
誰でも、そんなネガティブな感情を抱くことがあるものです。
そのうえに昨今のせわしない世の中を思うと、いっそう気分が浮き足立ち、気疲れしてしまっている人も多いかもしれません。
こうしたネガティブな感情は、放置しておくと、また別のネガティブな感情を呼びこみ、気づけば〝ネガティブ・スパイラル〟に陥ってしまい、容易に抜け出すことができなくなってしまいます。
やり場のない感情を整える62のヒント
こうしたやり場のない感情は、日々の「リセットする習慣」で上手に解消していくことが大切です。
本書では、今日から使える「禅の教え」をもとに、気分がすっきり晴れわたるヒントをまとめています。
禅の教えの根本は、〝今を生ききる〟です。
「今」この一瞬が絶対的な存在である、と考えます。
過去をやりなおすことはできないし、未来がどうなるかは誰にもわかりません。
そうしたことに心乱されることなく、一瞬一瞬、新しい心にリセットし、「今だけ」に生きることで、毎日がもっと心軽やかになり、自然体で過ごすことができるようになるのです。
清々(すがすが)しい朝と、おだやかな夜を迎えて、
まっすぐな自分に立ち戻る!
本書の著者は、禅の教えをわかりやすく説くことに定評のある枡野和尚です。
過去の「後悔」や、未来の「心配」、現状の「やるせなさ」など、モヤモヤとした感情に縛られているなと思ったら、ぜひ本書を手に取ってみてください。
今できることは、いつでも、ただひとつ。
その「ひとつ」のひとときを、本書とともに過ごしていただければ、きっとまっすぐな自分に立ち戻ることができるでしょう。
目次
第1章 尽きない悩みを、うまいこと手放す
1. 一つひとつ、できることをコツコツと。
2. 自分を見失っては、もったいない。
3. 今やっていること以外は、すべて〝妄想〟にすぎない。
4. 人間関係の悩みは、ほとんどが〝思いこみ〟。
5. ミスをしても、落ちこまないで前に進むには。
6. たまには、重たい〝心の鎧〟をおろそう。
7. 行き詰まったら、その場から距離をおいてみる。
8. 先延ばしをすると、大事な〝ご縁〟が逃げていく。
コラム1. 笑い飛ばせば、心が晴れわたる
第2章 大事なのは、ただ「今」を生きること
9. たしかなことは、〝今この瞬間〟にしかない。
10. 「本当にうまくいくだろうか…」と、不安になったら。
11. 「変わるのが恐い…」と、つい躊躇してしまうなら。
12. 心の乱れは、足元にあらわれる。
13. 「集中できない…」を克服するヒント。
14. 人生は、ときに立ち止まることも大切。
15. とても苦しいこと、悲しいことに直面したら。
16. 〝あたりまえ〟に感謝できれば、ムシャクシャしない。
17. 毎日を淡々と過ごせることは、すごいこと。
コラム2. 今できることを、精一杯に黙々と
第3章 もう、他人には縛られない
18. 人の話を聞きすぎない、気にしない。
19. 「常識」は移ろうが、「道理」はいつの世も変わらない。
20. 自分の感性を信じ、心のままに楽しむには。
21. 挑戦しつづけると、仕事も人間関係もうまくいく。
22. 自分に負けない〝強さ〟を身につけるには。
23. 「沈黙」や「間」こそが、言葉を超えるコミュニケーション術。
24. まねて覚える、その学びが本物へ導く。
25. 言葉には力がある、だから言葉を大事にしよう。
26. 仕事もなんでも、「自分ごと」にしてしまえば面白い。
コラム3. 自分の人生は、自分のもの
第4章 かけがえのない良縁を得る
27. すべてのものごとは、出会いからはじまる。
28. 自分の得ばかり考えていると、心は休まらない。
29. 持っているものを、互いに持ち寄るから成果は生まれる。
30. 人から慕われ、心おだやかに暮らすには。
31. もっと気がねない人間関係にしたいなら。
32. 本当の気持ちは、面と向かいあうから伝わっていく。
33. どれだけ対立しても、わかりあえることは必ずある。
34. ひたむきな姿勢が、良いご縁を連れてくる。
35. いい結果が出ないときに、仏さまが考えていること。
コラム4. いい関係は、素直な心が育む
第5章 ざわつく感情は、こうして整える
36. まわりの意見に流されそうになったら。
37. 「自分の物差し」で生きてみる。
38. 今の仕事が、自分に向いていないと思ったら。
39. 無心に、没頭して取り組む呪文。
40. 「なんでも知っている」なんて、偉ぶらない。
41. 不安の種がどんどん大きくなってしまったら。
42. ぼーっとすることに価値がある。
43. 「禅の庭」を前に、自然と一体になる。
44. 「イヤだな」「会いたくないな」とモヤモヤしたら。
コラム5. 道理がわかれば、禅の心に近づける
第6章 心地いい習慣を身につける
45. 便利だから忘れたこと、不便だからわかること。
46. 執着を手放し、シンプルな生活をはじめる。
47. たったひとりの、静かな時間と場所を手に入れよう。
48. 心を磨く〝掃除〟の魔法。
49. 一日の充実度を変える「15分の早起き」。
50. 「ごちそう」として、いつもおいしくいただく秘けつ。
51. 健康を維持しつづけるためのヒント。
52. 歩くことで、心の静寂をとりもどす。
53. いま一度、直筆の手紙を見直そう。
コラム6. 窓を開け、新鮮な空気をとりこもう
第7章 ささいな毎日を、禅の心で変えていく
54. 煩悩に負けない自分になれたなら。
55. もう時間に振りまわされない、追われない。
56. ときには、「損得勘定」抜きでやってみる。
57. もう衝動買いで失敗しない。
58. 「もっと、もっと」の欲望と、いかにつきあうか。
59. いつまでも若々しい人、老けて見える人。
60. できないことを淡々と受けとめる〝禅的老い方〟。
61. いつまでも、生きていることに感謝の心を。
62. 毎日、毎年、〝新しい心〟にリセットしよう。〝ネガティブ・スパイラル〟