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リーダーになる人の 武器としての禅の名言

著:二階堂 武尊

紙版

内容紹介

「明日を担うリーダーに手渡したい」
弘兼憲史氏(「島耕作シリーズ」)推薦!

禅の名言(禅語)は、政治家や財界人の座右の銘として愛されてきた。
また、アップル社の設立者・スティーブ・ジョブズのスピーチの原案としても採用されるなど、海外の起業家ほかにも多くの示唆を与えている。

そんな名言の中から、リーダーの武器となる禅語101個を厳選。
「大きく考える」「視点を変える」「いまにへばりつく」「執着を捨てる」など、
リーダーに必須の能力ごとに分類した「その時、その場ですぐに役立つ」最強の禅語をご紹介!

大死一番大活現成 ◎ 小さな自分が死んだとき、信じられない力が生まれる。
万里一条の鉄 ◎ よき伝統の上に革新が生まれる。
鉄船水上に浮かぶ ◎ 常識を疑ってかかろう。
平常心是道 ◎ 結果よりもプロセスを楽しんでみる。
放下著 ◎ そんなプライド、捨ててしまえ!
喫茶去 ◎ いったんリセットして、まっさらな目で仕事に臨む。
朝聞道夕死可矣 ◎ 命がけで使命をまっとうする。
雲無心にして岫を出ず ◎ 無心になると世界が素直に見えてくる。
麻三斤 ◎ 足元に転がっている真理を見逃さない。
歩歩是道場 ◎ 一瞬、一瞬が新しい活躍の場。
莫妄想 ◎ 過去や未来に悩むのは死んだも同じ。

歯切れがよく軽快な文体で、一見、難しく思える禅の世界がすっきりと理解できる。
禅をこれから学びたい入門者に、またリーダーシップを発揮したいという明日の指導者に最適の一冊。

会合でのスピーチやプレゼン、ご挨拶や手紙文、座右の銘としてもご活用ください。


◎本文(はじめに)より抜粋

「最近は、アメリカのビジネスリーダーたちも、孔子や老子などの東洋思想とあわせて、禅を学ぶ人々が増えています。
彼らにもまた、人生という荒野を戦い抜く武器として、そして生きる糧として、禅語に親しむ風潮が浸透しつつあります。
リーダーたちは禅語によって、ときに身を引き締め、ときに、心を慰めることができるはずです。
 ここに取り上げた禅語たちのうち、ひとつでもふたつでも自分のものにしていただけたら、 人生の視界が大きく開けると私は信じています」

目次

はじめに 禅語とは言葉のバトルである。 

第一章 大きく考える。
1 大死一番大活現成 ◎ 小さな自分が死んだとき、信じられない力が生まれる。 
2 万里一条の鉄 ◎ よき伝統の上に革新が生まれる。 
3 鉄船水上に浮かぶ ◎ 常識を疑ってかかろう。 
4 南に向かって北斗を見る ◎ 見当違いもいい加減にしろ! 
5 一口吸尽西江水 ◎ 宇宙をまるごとのみ込んでみよ。 
6 船を刻みて剣を探る ◎ 変化こそ、人生そのものだ。 
7 一斬一切斬 ◎ 最初の一歩が世界を変える。 
8 恰好 ◎ トラブルが起きてもうろたえない。 
9 東山水上行 ◎ 山は不動。動いているのは心。 
10 主人公 ◎ 自分への問いかけを忘れない。 
11 大死底人 ◎ 死を想うことで明日が見えてくる。 
12 泥に入り水に入る ◎「利他」の心で自分の心も洗う。 
13 庭前の柏樹子 ◎ 目の前の大きな宝物に気づく。 
Zen Column ① 今! 今! 今! 一生が今の連続である。
 
第二章 視点を変える。
14 平常心是道 ◎ 結果よりもプロセスを楽しんでみる。 
15 放下著 ◎ そんなプライド、捨ててしまえ! 
16 麻三斤 ◎ 足元に転がっている真理を見逃さない。 
17 同時 ◎ 多様性を受け入れる。 
18 百雑砕 ◎ 意味のない雑事をいつまでも引っ張らない。 
19 一拳拳倒 ◎ 破壊と再生はセットでやってくる。 
20 隻手音声 ◎ 常識では解決できないことを解決する!? 
21 全機現 ◎ 全力は可能性をさらに広げる。 
22 教外別伝 不立文字 ◎ 本当に大事なことは言外にある。 
23 色即空々即色 ◎ 私たちは変化する世界を生きている。 
24 脚跟下に大光明を放つ ◎ チャンスは足元に転がっている。 
25 忘筌 ◎ 目的と手段を取り違えない。 
26 本来の面目 ◎ 生まれる前の顔を見ろ!? 
27 黒きこと漆の如し ◎ 一点の混じりけもない本来のすがた。 
28 一二三四五 ◎ すべての不思議は目の前にそろっている。 
Zen Column ② 「!」こそが、禅の体験のすべて。

第三章 いまにへばりつく。
29 喫茶去 ◎ いったんリセットして、まっさらな目で仕事に臨む。 
30 朝聞道夕死可矣 ◎ 命がけで使命をまっとうする。 
31 雲無心にして岫を出ず ◎ 無心になると世界が素直に見えてくる。 
32 空手把鋤頭 ◎ 作業に没頭すると自我は消える。 
33 心頭滅却 ◎ 苦しみとひとつになれば、苦しい対象は消え去る。 
34 一喝 ◎ 停滞した思考に、衝撃を加える。 
35 忘牛存人 ◎ 自我を忘れて、自分自身も忘れる。 
36 動中の工夫は静中に勝ること百千億倍 ◎ 雑事に集中すれば妄想は消える。 
37 寒時は闍梨を寒殺す ◎ 我を忘れる体験を楽しむ。 
38 且緩々 ◎ 張り詰めた緊張をゆめめる。 
39 惺々著 ◎ しっかり目をさましていろ。 
40 仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺す ◎ 死に物狂いがもっとも強い。 
41 飯に逢うては飯を喫す ◎ 食を楽しみ、仕事や遊びを楽しみ尽くす。 
42 時時勤払拭 ◎ 心のモヤモヤを振り払って明日に臨む。 
43 初發心 ◎ 初心者ほど強い者はいない。 
44 絶学無為 ◎ 学び尽くして習得した自由な境地。 
45 面壁九年 ◎ いまだからこそ「耐える」ことの意味を知る。 
46 鞍上無人 鞍下無馬 ◎ 対象と一体となって集中力を高める。 
47 南泉斬猫 ◎ いのちはこの瞬間にしか活かせない。 
48 十日一雨五日一風 ◎ 自然や宇宙のリズムは永遠に変わらない。 
49 歩歩是道場 ◎ 一瞬、一瞬が新しい活躍の場。 
Zen Column ③ 最後は牛になった高僧。

第四章 執着を捨てる。
50 莫妄想 ◎ 過去や未来に悩むのは死んだも同じ。 
51 無得無失 ◎ 本来、なにも所有していない。 
52 磨作鏡 ◎ 形にとらわれるのは本末転倒。 
53 阿吽 ◎ 余計な考えを差しはさまない。 
54 結果自然に成る ◎ 結果はしかるべき形で訪れる。 
55 白雲自ら去来す ◎ 雲にも空にも思惑などない。 
56 両忘 ◎ 極端な考えに執着しない。 
57 万事休す ◎ ゆっくり休んで仕切り直し。 
58 達磨安心 ◎ 不安は自分の心の自作自演。 
59 徳山三十棒 ◎ 成績至上主義に冷や水を浴びせる。 
60 無縄自縛 ◎ ありもしない妄想に縛られない。
61 好事も無きには如かず ◎ よいことだってないほうがいい!? 
Zen Column ④ パンクな男、一休さん。最後の言葉は「死にとうない」。 

第五章 謙虚でいる。
62 本来無一物 ◎ 人間はなにひとつ「所有」することはできない。
63 前三三後三三 ◎ あなたが特別なわけではない。
64 眼横鼻直 ◎ 自然の摂理に背くと苦しくなる。
65 没縦跡 ◎ 本物は跡形も残さない。
66 一日作さざれば、一日食らわず ◎ 一日の成果を一日で収穫する。
67 空手にして郷に還る ◎ 利益を得たときこそ、リセットする。
68 廓然無聖 ◎ からっぽでなにももたないこところに真実がある。
69 明歴々露堂々 ◎ 素直になればなにひとつ隠し立てするものはない。
70 柔軟心 ◎ 素早く動くより、柔らかく動く。
71 無一物中無尽蔵 ◎ 空っぽだから、大切なものは注ぎ込まれる。
72 言語道断、言詮不及 ◎ 言葉では語り尽くせないものをとらえる。
73 大巧は拙の如し ◎ 大物は一見、愚直に見える。
74 陰徳あるものは必ず陽報あり ◎ 見返りを期待するようでは発展途上。
75 唯嫌揀択 ◎ 物事に先に判断を加えてはならない。
76 放一得二 ◎ ひとつ手放せばふたつ得る。
77 洗鉢 ◎ 知ったかぶりはやめよう。
Zen Column ⑤ 禅的ミニマリズムでシリコンバレーに革命を起こす。

第六章 ともに進む。
78 和光同塵 ◎ 光を落として仲間に寄り添う。
79 任運 ◎ 出会いを大切にして、運に身を委ねる。
80 和気仁風を引く ◎ よい波動は人に調和と秩序を伝える。
81 一挨一拶 ◎ 言葉と言葉、心と心をぶつけあう。
82 説似一物即不中 ◎ 言葉では伝えられないものがある。
83 柳は緑、花は紅 ◎ 人はそれぞれに美しい存在である。
84 啐啄同時 ◎ 寄り添うために自ら一歩歩み寄る。
85 魚行きて水濁る ◎ 事実は決して隠せない。
86 把手共行 ◎ 手を取りあって、ともに進んでいく。
87 放過一著 ◎ 追い詰めすぎたら一手ゆるめる。
88 白馬入蘆花 ◎ 個性が溶け合ってひとつになる。
Zen Column ⑥ ゆるかわ仙厓の人生の大転換。

第七章 自信を深める。
89 知足 ◎ 自分の「持ち分」を楽しむ、満足する。
90 日々是好日 ◎ あなたのよりどころはあなた自身の中にしかない。
91 白圭尚お磨くべし ◎ 完璧なものこそ、さらに磨きをかける。
92 不動心 ◎ 情報を減らして、自分の価値観を強くする。
93 今日明在りてまた保つ ◎ 今日が輝いてこそ、明日が開ける。
94 独座大雄峰 ◎ ひとり静かに山とひとつになる。
95 非風非幡 ◎ さざめいているのは自分の心だ。
96 自灯明 ◎ 自分自身をよりどころにして生きる。
97 日面仏、月面仏 ◎ 人は死ぬときには死ぬ。
98 百尺竿頭、一歩を進めよ ◎ 努力の上にさらにもう一歩の工夫。
99 壺中日月長し ◎ ひとり静かな時間を楽しむ。
100 行雲流水 ◎ 自分が出会った場所で悠々と生きる。
101 愚の如く、魯の如し ◎ 愚直が結局最強である。
Zen Column ⑦ 動くな!

おわりに 最後によりどころとするのは自分の信念しかない。
参考文献

著者略歴

著:二階堂 武尊
二階堂武尊(にかいどう・たける) 一九六四年生まれ。
筑波大学卒業後、大手出版社で多数のプロジェクト統括した後、作家となる。
近著に『 歳からはじめるロックンロール般若心経』(フォレスト出版)、
『ぎゅーたん〜「十牛図」で学ぶプチ悟りの旅〜』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほかがある。
また電子書籍では、『ILOVE 仏教』というシリーズ連載を刊行中。

ISBN:9784756920461
出版社:明日香出版社
判型:B6
ページ数:240ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年08月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB