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ヴァールブルク著作集 別巻2

怪物から天球へ

講演・書簡・エッセイ

著:アビ・ヴァールブルク
訳:伊藤 博明
訳:加藤 哲弘

紙版

内容紹介

ヴァールブルクがおこなった講演を初め、研究者や友人宛の書簡、そして折に触れ書き残したエッセイなど、占星術から美術史学、さまざまな文化的事象へのアプローチを収録し、古代からルネサンスを経て現代まで、忘却されかけた過去の言葉を想起の中で再生させイメージを再び感情豊かに語りださせるヴァールブルクの思考の原型と変遷をたどり、イメージと言葉との間を架橋するヴァールブルクのイコノロジーの細部を補完する集大成。

目次

第1章 占星術と古代世界
東から西へと遍歴する「異邦の天球」の恒星天界図
惑星像の南から北への遍歴とそのイタリアへの帰還
ウルリヒ・フォン・ヴィラモヴィッツ = メッレンドルフ宛書簡88
カール・ラインハルトによるオウィディウスの『変身物語』
怪物から天球へ
第2章 フィレンツェの美術と文化
新たに発見されたアンドレア・デル・カスターニョのフレスコ
フィレンツェのニンフ
フィレンツェの現実と古代風の理想主義
ルネサンスの祝祭からのイメージ
ギルランダイオ工房におけるローマ的古代
第3章 イコノロジー
美術史学の諸傾向
ブルクハルト演習最終日
フィレンツェ美術史研究所開所記念の挨拶
レンブラントの時代におけるイタリア的古代
マネの《草上の昼食》
第4章 ハンブルク大学と文化科学図書館
自治体の責務と公共的精神政治学
課題は中間にある
武器庫から実験室へ
なぜハンブルクは哲学者カッシーラーを失ってはならないのか
ヴァールブルク文化科学図書館理事会のまえに
第5章 同時代への文化政治学的発言
アメリカのチャッブ・ブック
フォルクスハイムでの画像展示会
ハンブルク市庁舎大広間の壁画
紋章学の専門蔵書
ローベルト・ミュンツェル追悼

解題 ヴァールブルクの占星術研究  伊藤博明
解題 ヴァールブルクと文化科学図書館  加藤哲弘
あとがき
人名/著作名/美術作品名 索引

著者略歴

著:アビ・ヴァールブルク
イコノロジーの創始者 世界的な美術史学者 ロンドンのヴァールブルク文庫の設立者
訳:伊藤 博明
埼玉大学教授 イタリア・ルネサンス精神史、哲学史、芸術史 
訳:加藤 哲弘
関西学院大学教授 美学美術史 ヴァールブルク研究の第一人者

ISBN:9784756614353
出版社:ありな書房
判型:A5
ページ数:464ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2014年09月
発売日:2014年09月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WF