中世における女性の視覚化
視ること、スペクタクル、そして視覚の構造
著:マデリン・H・キャヴィネス
訳:田中 久美子
紙版
内容紹介
理論的パースペクティヴと歴史的パースペクティヴを交差させ、フロイト理論を家父長的支配構造として乗り超え、ラカンの〈鏡像段階〉理論で肉体の断片化を、クリステヴァの〈アブジェクト〉理論で肉体の非肉体化を、表象に女性の主体的行為性をとりもどすべく、フェミニズム的視座から中世美術を読み解く!
目次
プレリュード マリアについての問題——遊離する母性
序 章 「男性の眼差し」と視覚の構造
第1章 良い娘は見ない——ロトの妻と娘たち
第2章 サド‐エロティックなスペクタクル、乳房羨望、そして殉教者たちの肉体
第3章 壊れた鏡——断片、聖遺物、奇形
原 註
参考文献
解 説 視覚と女性の表象について 田中久美子
人名索引
ISBN:9784756608031
。出版社:ありな書房
。判型:A5
。ページ数:360ページ
。定価:5000円(本体)
。発行年月日:2008年11月
。発売日:2008年11月13日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA。