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シュタイナー教育

新訂版

著:クリストファー・クラウダー
著:マーティン・ローソン
訳:遠藤 孝夫

紙版

内容紹介

数あるシュタイナー教育の紹介書の中で一冊を選ぶならこの本をお薦めします。

本書は、シュタイナー学校での実践を経て教員養成や教育講座で世界的に活躍している著者が、実践者だったからこその子どもへの愛情の籠もった叙述と、知性に裏打ちされた客観性によって、シュタイナー教育の全貌を描き出しています。その描き出す教育の全体像は、学校段階を越えて、時間的には幼児期とこの教育の未来への展望、空間的には地球環境にまで及んでいます。

目次

推薦のことば 日本シュタイナー学校協会代表 秦 理絵子

1.はじめに 

2.学校祭にて
    祝賀と再創造 

3.子どもの発達
    何のための教育か
    子どもの時期の重要性
    世界の中で生きる意味を見つけること
    悪と向き合い、善を見い出す
    発達段階に応じた教育方法
    長い子ども時代
    自己決定?
    個性という要因

4.幼児期の教育
    遊びは子どもの真剣な仕事
    失われた幼児期の再発見
    幼稚園の一日の様子
    手先の器用さと考える力

5.児童期の中心
    キーランの場合
    ニーナの場合 

6.上級学年
    新たな誕生
    理想
    思考と感情
    実践の中で
    第9学年
    第10学年
    第11学年と第12学年

7.環境教育
    子ども時代のエコロジー
    全体から部分へ
    幼い子ども
    自然学習
    人間と動物
    植物学
    実際的な仕事
    鉱物の世界
    上級学年(第9~12学年)

8.教えることは学ぶこと
    父母と教師の協力
    子どもに奉仕する学習共同体
    教員会議
    価値の探求
    内面的な活動の効果

9.学校の起源と将来の展望
    学校の起源
    人生のための教育
    安定のための教育か、変化のための教育か?
    教育:新たな挑戦

10.新たな教育的挑戦―有能さへの教育
    倫理的個人主義に向けた教育
    仕事の新たな世界
    人生を生きる力
    子ども時代のために条件を変える

11.訳者あとがき

12.原注

13.学びを深めたい方へ:シュタイナーの著書

14.シュタイナー以外の著者による文献

15.世界各地のシュタイナー学校に関する情報

16.索引

著者略歴

著:クリストファー・クラウダー
オランダとイギリスのシュタイナー学校で長年にわたって教師として勤務後、「イギリスとアイルランドのシュタイナー学校協会」(Steiner Schools Fellowship for the UK and Ireland)や「シュタイナー教育のための欧州会議」(European Council for Steiner Waldorf Education)の会長職を最近までの長期間務めるなど、欧州規模でシュタイナー教育の振興活動を牽引されている。『シュタイナー教育による幼児の創造的遊び』(2008年)をはじめ、幼児教育を中心とする著書多数。
著:マーティン・ローソン
イギリスのプリマス大学で修士号と博士号を取得後、ドイツにおいてシュタイナー学校の教員養成コースを修了し、ドイツ及びイギリスの数カ所のシュタイナー学校で教師として勤務。その後、プリマス大学やシュツットガルト自由大学の講師を経て、現在は北ドイツのキールにある教員養成ゼミナールの講師として、シュタイナー学校の教員養成の実践と研究の最前線で活躍中。『シュタイナー学校のカリキュラム その教育的役割と内容』(2000年)をはじめ著書及び論文多数。
訳:遠藤 孝夫
岩手大学教育学部教授。教育学、ドイツ教育史専攻。弘前大学教育学部教授・教員養成学研究開発センター長を経て現職。著書に『管理から自律へ―戦後ドイツの学校改革』(勁草書房)、『近代ドイツ公教育体制の再編過程』(創文社)、編著書に『教員養成学の誕生―弘前大学教育学部の挑戦』(東信堂)などがある。

ISBN:9784756501288
出版社:イザラ書房
判型:A5
ページ数:192ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2015年09月
発売日:2015年09月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA