病児保育
事例から学ぶこと
編:池田 奈緒子
紙版
内容紹介
1996年に神奈川県川崎市で初めての病児保育室「エンゼル多摩」は開設された。定員は定員12名である。病児保育施設は子育て中の保護者が最も困難を感じ不安に陥る病気の子どものトータルケアを、医師の管理下で専門家集団(保育士・看護士・栄養士・医師等)により手厚く実施する。
開設当時、病児保育はまったく認知されていなかったし、親を甘やかす施設であるとの誤解も受けた。そのような病児保育も近年はニーズが高まっている。しかし、現場の本当の姿は以外と知られていない。病児保育は、専門家集団が子どもの潜在能力を支えて伸ばすものであり、子ども一人ひとりに寄りそう究極の育児支援といわれている。
エンゼル多摩で病児保育に携わって貴きた職員の平均勤続年数は12年を超え、定員に比して職員も多い。そんな経験豊かな専門家集団が何でも伝え合い、何でも話し合える定例会議で検討を重ねたことがらを事例集としてまとめた。多くの事例から気付いたこと、学んだこと、新たな発見や反省点、今後の展望などを紹介する。
目次
はじめに
第1部 病児保育とは
病児保育の概要/病児保育の特徴/エンゼル多摩のあゆみ
第2部 病児保育における保育看護
保育目標と計画/看護目標と計画/食事の提供/1日の流れ/事例から学ぶこと・保育/事例から学ぶこと・看護
第3部 病児保育の事故防止と安全対策
危機管理(インシデント・アクシデントの事例、感染予防対策)/避難訓練/避難マニュアル(火災編・地震編)
●引用参考文献/病児保育関連団体機関/嘱託医など