『海港』派の青春
詩人・北村初雄
著:江森 國友
紙版
内容紹介
震災前、輝かしい国際港都ヨコハマに生きた夭折の詩人北村初雄--人間の生命とその奥処にある神秘に魅かれ、文学、芸術を共に愛して必死に生きた合著詩集『海港』の詩人たちの青春と詩の青春を謳う。
よくある通史的解釈を排し、北村初雄の生を明らめるとともに、二十五歳の早過ぎる死の直前まで、詩における至高点を生きた明証を積極的に描き、「私小説」の流れとはまったく別に存在する詩の青春をしたためたい、というのがそもそもの主題であり、そしてそれは、青春の友情が生む「詩」の姿である。(本文より)
目次
一章 三人のきずな
二章 ヨコハマ
三章 女性憧憬
四章 詩と死
参考資料
あとがき