特集 関わり合いの移民研究
関わり合いの移民研究――多数派対少数派という認識を超えて[徳永悠]
結婚移民のローカルな「居場所」――マルチ・エスニックな職場と地域社会[大野恵理]
世代間が関わり合う場――ペルー人アソシエーションKの活動を事例に[小波津ホセ]
連帯と位置性――ウトロの運動における深い関わり合いから[孫片田晶]
論文
ハワイとハンセン病――先住民による日布間移動[古川敏明]
多文化共生実践における「日本人」概念の変容――移民支援者の書籍における「ハーフ」言説を事例として[佐藤祐菜]
研究ノート
移民送出地域における出移民史の継承活動――熊本県の事例からの考察[伊吹唯]
占領期日本の移民送出県新聞における日系アメリカ人二世をめぐる言説[嶋田健一郎]
第二次世界大戦期の米国テキサス州におけるフォート・ブリス収容所および収容者の実態[武井勲]
国際ワークショップベストペーパー
Temples of Virtue: Crafting Nikkei Citizenship in 1930’s Japanese Language Schools in Peru[Rashaad Eshack]
書評
根川幸男著『移民船から世界をみる――航路体験をめぐる日本近代史』[長村裕佳子]
張龍龍著『中国残留孤児第二世代の移住と定着――政策の展開と家族戦力・ライフコース』[山崎哲]
吉田亮著『アメリカ日本人移民キリスト教と人種主義――サンフランシスコ湾岸日本人プロテスタントと多元主義・越境主義、1877~1950年を中心に』[坂口満宏]
竹沢泰子著『アメリカの人種主義――カテゴリー/アイデンティティの形成と転換』[今野裕子]
大久保由理著『「大東亜共栄圏」における南方国策移民――「南方雄飛」のゆくえ』[大熊智之]
林英一著『残留兵士の群像――彼らの生きた戦後と祖国のまなざし』[松平けあき]
玉置太郎著『移民の子どもの隣に座る――大阪・ミナミの「教室」から』[拝野寿美子]
フェリッペ・モッタ著『移民が移民を考える――半田知雄と日系ブラジル社会の歴史叙述』[佐々木剛二]
月野楓子著『「よりどころ」の形成史――アルゼンチンの沖縄移民社会と在亜沖縄県人連合会の設立』[グスターボ・メイレレス]
新刊紹介
ティムール・ダダバエフ、園田茂人編『ウズベク移民と日本社会』[堀江典生]
浅香幸枝編『2030アジェンダ(SDGs)実現に向けて――世界の先駆的実例から学ぶ』[中野達司]
川分圭子・堀内真由美編著『カリブ海の旧イギリス領を知るための60章』[吉田裕]
2023年度日本移民学会活動について
『移民研究年報』第31号・原稿募集について
編集後記