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日本の寄付を科学する

利他のアカデミア入門

編著:坂本 治也

紙版

内容紹介

世界的にみても寄付行動や見知らぬ人への人助け、ボランティア活動が低調とされる国・日本。これまで積み重ねられてきた学術研究の知見をもとに、利他にまつわる19の疑問と謎を解き明かした稀有な一冊。寄付の活性化こそ日本の最重要課題の一つだ。

目次

 はじめに[坂本治也]

第Ⅰ部 日本人の寄付の現状

第1章 日本人はどれくらい寄付をしているのか?[坂本治也]
第2章 日本人はなぜ寄付をしないのか?[坂本治也]
第3章 日本人はなぜ寄付やボランティアを冷笑するのか?[仁平典宏]
第4章 日本人の社会貢献意識は低いのか?[松本渉]
 実務者の挑戦①日本寄付財団[村主悠真]

第Ⅱ部 寄付の効果的な集め方

第5章 NPOはどのように寄付を集めているのか?[石田祐]
第6章 どうすれば共感ベースの寄付を増やすことができるのか?[瀬上倫弘]
第7章 ギビングサークルとは何か?[細海真二]
第8章 ソーシャルマーケティングとは何か?[瓜生原葉子]
第9章 寄付を集める人が考えるべき倫理とは何か?[岡田彩]
 実務者の挑戦②日本ファンドレイジング協会[鵜尾雅隆]

第Ⅲ部 様々な寄付のあり方

第10章 分野によって寄付行動に違いがあるのはなぜか?[渡邉文隆]
第11章 スポーツイベントで寄付は促進されるのか?[醍醐笑部]
第12章 なぜ人々は大学に寄付をするのか?[福井文威]
第13章 なぜ人々はふるさと納税をするのか?[西村慶友]
第14章 短期完結型のボランティアにはどのような特徴があるのか?[岡田彩]
 実務者の挑戦③D×P[今井紀明]

第Ⅳ部 寄付研究の新展開

第15章 寄付者は寄付からどのようなメリットを得るのか?[渡邉文隆]
第16章 お人好しは好かれるのか?[河村悠太]
第17章 法律で寄付はどのように扱われるのか?[小出隼人]
第18章 公務員の寄付行動にはどのような特徴があるのか?[小田切康彦]
第19章 応援消費にはどのような可能性があるのか?[水越康介]
 実務者の挑戦④パブリックリソース財団[岸本幸子]

 寄付に関連したブックガイド20[坂本治也]

 初出一覧
 参考文献一覧
 編著者・執筆者紹介

著者略歴

編著:坂本 治也
関西大学法学部教授,日本寄付財団寄付研究センター長。大阪大学大学院法学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(法学)。専門は政治過程論,市民社会論。主な著書に『ソーシャル・キャピタルと活動する市民――新時代日本の市民政治』(有斐閣,2010年),『市民社会論――理論と実証の最前線』(編著,法律文化社,2017年),『現代日本の市民社会――サードセクター調査による実証分析』(共編著,法律文化社,2019年)など。

ISBN:9784750356648
出版社:明石書店
判型:4-6
ページ数:324ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS