はじめに[渡邊洋子]
主な出典
「生涯キャリアヒストリー法研究会」について
読者のみなさまへ
第1部 理論編
第1章 専門職のキャリアをめぐる現代的課題Ⅰ――医師とジェンダー[渡邊洋子]
1.専門職としての医師
2.「女性参入型」専門職としての医師世界
3.医師のプロフェッショナリズムの現段階
4.医師におけるキャリアの現状
5.直面する現代的課題
第2章 専門職のキャリアをめぐる現代的課題Ⅱ――看護職の場合[池田雅則]
1.女性全体の就労状況の変化
2.看護職の働き方と自己認識
3.COVID-19が迫る看護職のキャリアの紡ぎ方
4.キャリアの振り返りを求められる看護職
5.看護職のキャリア形成に関わる実践と研究の特徴
第3章 生涯にわたるキャリアヒストリーという考え方[渡邊洋子]
1.本研究に関わる先行研究の動向
2.「生涯キャリア」という発想
3.生涯キャリアヒストリーに関わる概念的検討
第4章 生涯キャリアヒストリー法における省察と省察ツール[渡邊洋子]
1.生涯キャリアヒストリー法の文脈における省察とは
2.生成される省察プロセスと支援可能性――省察ツール「生涯キャリアヒストリー法フォーマット」
3.生涯キャリアヒストリー法における「省察」支援への示唆
第5章 生涯キャリアヒストリー法の理念と見取り図[池田雅則]
1.生涯キャリアヒストリー法に込めた願い
2.生涯キャリアヒストリー法の実践的な特徴
3.生涯キャリアヒストリー法の見取り図
4.「ライフ」ではなく「キャリア」「ストーリー」ではなく「ヒストリー」
第2部 実践編
第6章 ライフラインチャートを用いた方法の構築――女性医療専門職を対象に[種村文孝]
1.ライフラインチャートを活用したキャリア研究方法の開発
2.ライフラインチャートを活用したキャリア研究方法
3.研究方法としての課題
第7章 生涯キャリアヒストリー法フォーマットの記入方法――個人ワークによる省察[種村文孝]
1.生涯キャリアヒストリー法フォーマットを用いた個人ワークの目的
2.キャリアに関するキーワードの抽出
3.「私の歩み」(my biography)シートの記入
4.生涯キャリアヒストリーの把握による自己との対話
第8章 「生涯キャリアヒストリーを聴き合う・語り合う」実践方法――グループワークによる対話と省察[種村文孝]
1.生涯キャリアヒストリー法を用いたワークショップの目的
2.ワークショップの概要
3.ワークショップの導入パート
4.講義
5.個人ワーク「生涯キャリアヒストリー法フォーマットの記入」
6.グループワーク「キャリアヒストリーを聴き合う・語り合う」
7.ワークショップのまとめパート
第9章 フォーカスグループインタビューの実践と考察[池田雅則・池田法子]
1.実施までの経緯
2.キャリア初期のFGI参加者に応じた工夫
3.フォーカスグループインタビューの概要
4.考察
第10章 生涯キャリアヒストリー法の実践の取組経緯[柏木睦月]
1.はじめに
2.学会ワークショップ「キャリアヒストリーで仕事(work)と人生(life)を振り返る」
3.参加者公募型セミナー「医療者のための生涯キャリアヒストリー法――医療者としての『これまで』を振り返り、これからを築く」
4.ワークショップ「生涯キャリアヒストリーとは LIFELONG CAREER HISTORY METHOD――女性医師の課題点と医療人キャリア教育に向けて」
5.おわりに
第11章 生涯キャリアヒストリー法の実践から見えてきたこと――参加者公募型のオンライン・ワークショップ[犬塚典子]
1.参加者公募型セミナーの開催プロセス
2.セミナー申込者・参加者の内訳とニーズ
3.ワークショップ参加者による気づき
4.生涯キャリアヒストリー法の課題と可能性
おわりに
参考文献
付録――生涯キャリアヒストリー法フォーマット
索引
コラム
①英国における医師のキャリアに関する動向[池田法子]
②男性看護師のキャリアに関する研究動向[柏木睦月]
③19世紀英国の女性医師・女性看護師[渡邊洋子・池田法子]
④カナダ女性医師協会[犬塚典子]
⑤日本にもアテナ・スワンを[犬塚典子]