出版社を探す

ダーク・エミュー アボリジナル・オーストラリアの「真実」

先住民の土地管理と農耕の誕生

著:ブルース・パスコウ
訳:友永 雄吾

紙版

内容紹介

オーストラリア先住民が有史以前から大陸において、高度な農耕、養殖、定住といった文化を発展させていたことを当時の入植者が記録した多くの歴史資料をもとに論じる。既存の狩猟、漁労、採集の民という先住民族のイメージを大きく転回させるきっかけとなった話題の書。

目次

 序文

 凡例
 オーストラリア地図

 はじめに

1 農耕
 穀物
 食用植物の栽培化
 灌漑
 鳥獣または農耕
 まだ納得していない?
 オーストラリアの将来の農場

2 水産養殖
 ブレワリナ
 コンダー湖と西部地区
 アワビ
 船舶

3 人口と住居
 スタートの救い主
 ミッチェルの暴露
 建設・設計
 石の構造
 その他の石造物
 神聖なデザイン

4 貯蔵と保存

5 火

6 天界と言葉と法
 政府
 言語
 貿易と経済

7 オーストラリア農業革命

8 歴史を受け入れ未来を創る

 謝辞

 訳者あとがき

 参考文献
 注
 写真・図版出典
 索引

著者略歴

著:ブルース・パスコウ
長い間作家をしてきたブルース・パスコウは現在、オーストラリア放送協会(ABC)に2つの映画を手掛け、オーストラリアの小説やアボリジナルに関連するその他多くの書籍を手掛けている。彼はビクトリア州ギプシー岬に住み、ブヌロン集団、タスマニア先住民集団、ユイン集団の系譜を受け継いでいる。『ダーク・エミュー』は2016年にニューサウスウェールズ州知事の文学賞、なかでも本大賞と先住民作家賞の2つを受賞した。
訳:友永 雄吾
総合研究大学院大学地域文化学専攻修了 博士(文学)。国立民族学博物館外来研究員、日本学術振興会特別研究員を経て現在、龍谷大学国際学部准教授。専門領域は社会・文化人類学、オーストラリア先住民研究。
[主な著書・論文主著]
「オーストラリアにおける先住民族の遺骨・副葬品の返還と再埋葬」(『オーストラリア研究34号』2021年)
『スタディツアーの理論と実践――オーストラリア先住民との対話から学ぶフォーラム型ツアー』(明石書店、2019年)
『オーストラリア先住民の土地権と環境管理』(明石書店、2013年)

ISBN:9784750353456
出版社:明石書店
判型:4-6
ページ数:324ページ
価格:2800円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年06月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH