はじめに[冨士谷あつ子]
第Ⅰ部:日本におけるジェンダー不平等の克服へ
第1章 少子高齢社会におけるジェンダー格差克服をめざして[冨士谷あつ子]
はじめに
第1節 高齢社会の光と影
第2節 少子化社会の背景
第3節 女性の意思決定参画後進国――日本の課題と展望
おわりに
第2章 政治分野における女性参画の推進[新川達郎]
はじめに
第1節 国政における女性の政治参画
第2節 地方政治における女性の政治参画
おわりに:政治分野の男女共同参画を促進するために
コラム 東京五輪・パラリンピック開催をめぐるジェンダー問題[井谷聡子]
第Ⅱ部:フランスにおけるパリテ法の成果と課題
第1章 フランスのフェミニズムの流れ――パリテ法との関連において[藤野敦子]
はじめに
第1節 フランスの第二波フェミニズム――差異派と平等派の対立
第2節 パリテ法成立をめぐる論争(パリテ論争)
第3節 パリテ法成立後のジェンダー関連法に対する論争
おわりに
第2章 対談:フランスにおけるパリテ法の制定過程と成果
(対談者)ステファニー・エネット=ヴォーシュ/デイアンヌ・ロマン
(聞き手)シモン・サルヴラン
第3章 フランスにおけるパリテ法の継承――「数字」は表象的革命をもたらしたのか[シモン・サルヴラン]
はじめに
第1節 「パリテ」概念の誕生
第2節 パリテの仕組み
おわりに
第4章 法律から実質へ:フランスの実生活における女性と男性の平等――フランス外交官の視点から[ジュール・イルマン]
第5章 過渡期におけるジェンダー平等戦略――パリテ法をめぐる議論を通じて[伊藤公雄]
はじめに
第1節 ジェンダーをめぐる戦後史
第2節 ジェンダーをめぐる日本の現在
第3節 ジェンダーの歴史的・文化的重層構造を読む
第4節 転換点としての1970年(前後)
第5節 多様なポジティブ・アクション
第6節 普遍主義か男女の差異か
おわりに
第6章 フランスにおける女性の就業とケアの外部化――在宅保育・介護を中心に[牧陽子]
はじめに
第1節 保育
第2節 介護
おわりに
第Ⅲ部:パリテ法との対比にみる各国の政治分野の男女共同参画
第1章 パキスタンにおける女性の政治参加[香川孝三]
はじめに
第1節 歴史的経緯――いつ女性議員留保制度がうまれたか
第2節 連邦議会における女性議員留保
第3節 州議会
第4節 地方議会
第5節 女性大臣
第6節 女性の政治参加を促進するための工夫
第7節 女性議員の特徴
おわりに
第2章 バングラデシュにおける女性の政治参加[香川孝三]
はじめに
第1節 歴史的経緯
第2節 国レベルの女性議員
第3節 地方レベルにおける女性議員
第4節 女性大臣
第5節 政党
おわりに
第3章 韓国における女性の政治参加[佐々木正徳]
はじめに
第1節 クオータ制の導入過程
第2節 クオータ制の選挙への影響
第3節 クオータ制の成果と課題
おわりに
第4章 セネガルにおける女性の政治参加[小縣早知子]
はじめに
第1節 アフリカにおける女性の政治参画
第2節 アフリカの女性大統領
第3節 セネガルという国
第4節 セネガルの政治と女性
第5節 セネガルのパリテ
第6節 セネガルのパリテと女性リーダー
第7節 セネガルのパリテと女性市民グループ
第8節 国際協力とセネガルの女性グループ
第9節 パリテ・キャンペーンと女性グループ
第10節 今後の課題
おわりに
第Ⅳ部:日本への提言:日本からの提言
第1章 子ども・若者ケアラー支援から考えるケアの政治――ケアラーをめぐる政治の射程[斎藤真緒]
はじめに
第1節 子ども・若者ケアラーの実態
第2節 ケアラーとジェンダー
第3節 政治的アジェンダとしての子ども・若者ケアラー支援
おわりに
第2章 若者の政治参画の現状と課題――主権者教育の広がりと「学校内民主主義」の必要性[西尾亜希子]
はじめに
第1節 主権者教育の概要
第2節 主権者教育と教員による「学校内民主主義化」が同時に実施される必要性
第3節 「学校内民主主義」の推進に向けて
おわりに
第3章 生涯教育における政治教育[上杉孝實]
はじめに
第1節 生涯教育論における政治教育
第2節 政治的社会化
第3節 社会教育における政治教育
第4節 仕組みづくりと教育
第4章 京都の共同子育てと学校支援からの提言[大束貢生]
はじめに
第1節 「京都」における地域住民を主体とした学校運営
第2節 「京都」近郊における地域住民による子育て・学校支援
第3節 「京都」近郊自治体での学校と地域社会の連携
おわりに
第5章 シニアの社会貢献活動[塚本利幸]
はじめに
第1節 シニアの社会貢献活動参加状況
第2節 シニアの社会貢献の意義
第3節 シニアの社会貢献活動と社会関係資本
おわりに
第6章 日本文化のジェンダー観再考[西野悠紀子]
はじめに
第1節 日本古代史研究におけるジェンダーバイアスの事例
第2節 日本の親族構造とジェンダー意識の変化
おわりに
おわりに――パリテ法に学ぶ[新川達郎]