世界人権問題叢書 106
奪われたアルメニア
ジェノサイドを生き延びた少女の物語
著:オーロラ・マルディガニアン
編:ヘンリー・レイフォード・ゲイツ
訳:上野 庸平
紙版
内容紹介
第一次大戦下のオスマン帝国。アルメニア人少女の一家に追放命令が下った。理由は「戦時下の移送」――。しかし、一家を待っていたのはほかならぬ“集団虐殺(ジェノサイド)”だった。アルメニア人虐殺……悲劇を生きた少女が世界に伝える“問題作”。百年ぶりの本邦刊行。
目次
献辞
謝辞
序文[ノラ・ワルン:全米アルメニア・シリア救援委員会広報局長]
序章 アルシャルス、曙の光
第1章 パシャが来た時
第2章 恐ろしい日々の始まり
第3章 ヴァビ・ベイの選択
第4章 ケマル・ベイの残酷な微笑
第5章 ザプティエのやり方
第6章 徴募とコンスタンチノープルのハーレム
第7章 マラティア、死の町
第8章 ハッジ・ガフルのハーレムで
第9章 襲われた修道院
第10章 剣の遊び、そしてディヤルバクル
第11章 「イシム ヨック、ケイフィム チョック」
第12章 再会とシェイク・ジラン
第13章 ヴァルタベッド翁と羊飼いの呼ぶ声
第14章 アンドラニク将軍の伝言
解説「アルメニア人虐殺事件とその余波」[渡辺大作]
訳者あとがき[上野庸平]