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反転授業の実践知

ICT教育を活かす「新しい学び」21の提言

編:反転授業研究会・問学教育研究部
著:中西 洋介

紙版

内容紹介

新しい「学びの時代」に向かう今。新時代の学びを支えるICT教育をどう有効活用し、また何を注意するべきか。2013年から「反転授業」を実践してきた著者は人間を中心に据えた教育本来の姿に着目し、変わりゆくICT教育の実践に対応する知見を21の提言にまとめた。

目次

 はじめに

序章 これまでの反転授業の振り返りと最初の提言
 提言1:反転授業の実践から得た知見を活用する

第1章 問学のすすめ
 提言2:「学び」と「問い」の意味を知る

第2章 主体的な学びと反転授業
 提言3:「主体的な学び」を自分の言葉で表現する
 提言4:主体的な学びが反転授業の効果を生む
 提言5:主体的学習者・主体的教師への変容が求められる
 提言6:主体性の構成要素を把握する

第3章 対話的な学びと問学
 提言7:対話的な学びでの「問い」の役割を知る
 提言8:「問い」についての考えを深める
 提言9:「主体的・対話的で深い学び」と「探究学習」は「問学」と密接に関係する

第4章 深い学びとICT教育
 提言10:「深い学び」の要点を知る
 提言11:「深い学び」を得るには「注意力」(attention)が欠かせない
 提言12:ICT教育での「深い学び」と「注意力」の関係を理解する

第5章 スキル論
 提言13:能力を「スキル」として考える
 提言14:「学力の3要素」と「資質・能力」をスキルに重点を置いて考える
 提言15:「知識・スキル」と「(問い学ぶ)態度と価値観」のつながりを理解する
 提言16:非認知的能力はスキルとして伸ばすことができる

第6章 テクノロジーと人格形成
 提言17:テクノロジーとインターネットの特質を知る
 提言18:「培う・育む」(cultivate)による「文化」(culture)の醸成と構築

第7章 Society 5.0(AI/IoT時代)の学びと教育
 提言19:これからの時代のスキルの特徴を知る
 提言20:「批判的思考力」と「高次思考力」における「統合」(synthesis)を理解し育成する
 提言21:ケンブリッジ大学の「Cambridge Life Competencies Framework」を参照し、「生きる力」の具体的な教育実践を考える

 実践報告1 英語科「反転授業とアクティブ・ラーニング」
 実践報告2 数学科「反転授業×ジグソー法×問学」
 実践報告3 英語科「スキルの育成と脳の可塑性」

 おわりに

著者略歴

編:反転授業研究会・問学教育研究部
情報が溢れる時代において、主体的に問い学ぶ力を身につける「問学教育」のあり方を研究し実践するために、2017年6月に設置した。
ホームページ(https://www.mon-gaku.com/)、部長ブログ「問学に道(よ)る」を通じて情報を発信している。
著:中西 洋介
近畿大学附属高等学校教諭(英語科)。国際大学大学院国際関係研究科修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)留学、テンプル大学(日本校)大学院教育研究科(TESOL)修士課程修了。2004年から現在使用しているような解説動画を作成して、授業などで活用を始める。2013年4月から勤務校のiPad導入に伴い、反転授業を開始する。反転授業により生徒が英語習得することを目指している。2017年6月、反転授業研究会において「問学教育研究部」を設置した。反転授業研究会会員。問学教育研究部部長。反転授業とともに「問学教育」の研究と実践にも努めている。著書:『反転授業が変える教育の未来――生徒の主体性を引き出す授業への取り組み』(共著、明石書店、2014年)。論文:「反転授業:アクティブ・ラーニング実現は『問い学ぶ』教育に道(よ)る」『JACET関西紀要 第19号』(2017年)。

ISBN:9784750350462
出版社:明石書店
判型:A5
ページ数:212ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN