はじめに
第1章 沖縄ディアスポラの視座から読み解く南米系移民
1.問題意識――グローバル化のなかで邂逅をはたすディアスポラの人々
2.先行研究
3.研究課題
4.分析枠組み
5.調査方法――①歴史的過程への注目と②マルチサイトな調査
6.本書の構成
第2章 「帝国・冷戦の時代」と沖縄からの離散――植民地主義のもとでの犠牲者ディアスポラ
1.はじめに
2.「帝国の時代」:日本への強制的な編入と政策的に作り出される貧困
3.「冷戦の時代」:沖縄戦により荒廃する土地と押しつけられる米軍基地、そして本土復帰運動
4.小括
第3章 「帝国・冷戦の時代」と鶴見への沖縄系移民――底辺労働市場への編入と二重意識の形成
1.はじめに
2.「帝国の時代」:本土移住の始まりと「沖縄的労働市場」の形成
3.「冷戦の時代」:本土県人会も巻き込んだ「本土送り出しシステム」の形成
4.小括
第4章 「冷戦の時代」と南米への沖縄系移民――転住がうながすコミュニティの発展とアイデンティティ形成
1.はじめに
2.コロニア・オキナワの沖縄系コミュニティ――農業コミュニティとしての発展と転住の進展
3.ビラ・カロンの沖縄系コミュニティ――自営業コミュニティとしての発展と転住者の受入
4.小括
第5章 「グローバル化の時代」と鶴見への南米系移民――世界的な経済の不安定化を乗り越える
1.はじめに
2.コロニア・オキナワから鶴見への移民
3.ビラ・カロンから鶴見への移民
4.「フレキシブルな非熟練労働力」としての下請構造への編入
5.小括
第6章 就労におけるエスニック・ネットワーク――強い紐帯のもとでのエスニックな労働市場の確立・継承へ
1.はじめに
2.沖縄系電設業者からの独立と起業の進行
3.強い紐帯のもとでの労働市場安定化に向けた取り組み――アソシエーションの結成
4.南米系第二世代への継承
5.小括
第7章 生活・教育におけるエスニック・ネットワーク――犠牲者ディアスポラとしての歴史が生み出す「共振」と断絶
1.はじめに
2.「犠牲者」性がうながす/阻む日本人とのネットワーク
3.日本人の取り組みがうながす子どものエンパワメント――「沖縄へルーツを探る旅」
4.小括
第8章 ブラジル系コミュニティと男性稼ぎ主型ジェンダー分業――再生産労働を担う女性たち、ブラジルへ帰還する男性たち
1.はじめに
2.女性の直面する困難と強い紐帯のもとでのエンパワメント活動
3.ブラジルへ帰還する男性たち
4.小括
第9章 植民地主義と新自由主義の間で
1.はじめに
2.鶴見区側における取り組み――新自由主義下で観光資源化する「沖縄」
3.沖縄側における取り組み――植民地主義下での「世界のウチナーンチュ」政策
4.トランスナショナルな民族関係の再編
5.小括
おわりに
1.本研究の結論
2.今後の課題
参考文献
索引
あとがき