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左派ポピュリズムのために

著:シャンタル・ムフ
訳:山本 圭
訳:塩田 潤

紙版

内容紹介

私たちはまさに「ポピュリスト・モーメント」の只中にいる――。「ポスト政治」的状況において、左派ポピュリズムの可能性とは何か。「少数者支配」に対抗する「人民」を構築し、民主主義を回復・深化させるためのラディカル・デモクラシー戦略を提示する。

目次

序論
1 ポピュリスト・モーメント
2 サッチャリズムの教訓
3 民主主義を根源化すること
4 人民の構築
結論

 付録
 謝辞
 原注
 訳注
 訳者解題
 索引

著者略歴

著:シャンタル・ムフ
ベルギー生まれ。現在、ウェストミンスター大学民主主義研究所教授(政治理論)。ハーバード大学、コーネル大学、プリンストン大学先端研究所、パリ国立科学研究センター(CNRS)などでの研究職や、コロンビア国立大学、ロンドン市立大学、ロンドン大学ウェストフィールド・カレッジなどの教授を歴任。パリ国際哲学カレッジにも参画。邦訳に、『政治的なるものの再興』(千葉眞・土井美徳・田中智彦・山田竜作訳、日本経済評論社、1998)、『民主主義の逆説』(葛西弘隆訳、以文社、2006)、『政治的なものについて』(酒井隆史監訳、篠原雅武訳、明石書店、2008)、エルネスト・ラクラウとの共著『民主主義の革命』(西永亮・千葉眞訳、ちくま学芸文庫、2012)などがある。
訳:山本 圭
立命館大学法学部・准教授。専門は現代政治理論、民主主義論。名古屋大学・大学院国際言語文化研究科単位取得退学。博士(学術)。主な著作に『不審者のデモクラシー――ラクラウの政治思想』(岩波書店、2016)、『ポスト代表制の政治学――デモクラシーの危機に抗して』(共編著、ナカニシヤ出版、2015)、『〈つながり〉の現代思想――社会的紐帯をめぐる哲学・政治・精神分析』(共編著、明石書店、2018)などがある。訳書に、エルネスト・ラクラウ『現代革命の新たな考察』(法政大学出版局、2014)、ヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト――ラカン派精神分析と政治理論』(共訳、岩波書店、2017)などがある。
訳:塩田 潤
神戸大学・大学院国際協力研究科博士後期課程在籍。専門は政治社会学。ピサ高等師範学校人文社会科学研究科留学。研究対象はアイスランドにおける金融危機後の社会運動と制度内政治の関係性、とくに、運動政党、反緊縮運動、憲法改正運動。論文に「アイスランド海賊党の台頭政治的意思決定プロセスにおける排除と包摂」(『北ヨーロッパ研究』第13巻、2017)などがある。

ISBN:9784750347721
出版社:明石書店
判型:4-6
ページ数:152ページ
価格:2400円(本体)
発行年月日:2019年01月
発売日:2019年01月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDTS