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保育政策の国際比較

子どもの貧困・不平等に世界の保育はどう向き合っているか

編:ルドヴィクァ・ガンバロ
編:キティ・スチュワート
編:ジェーン・ウォルドフォーゲル

紙版

内容紹介

近年、世界各国で保育・幼児教育の推進は重要な政策課題であり、特に貧困によって社会的排除されがちな子どもの育ちを保障する「質の高い保育」に注目が集まっている。本書は欧米8ヵ国の保育政策を概観することを通して、日本が抱える保育問題を照射する。

目次

第1章 はじめに[ルドヴィクァ・ガンバロ/キティ・スチュワート/ジェーン・ウォルドフォーゲル]

第2章 イギリス 保育・幼児教育への平等なアクセスは保証されているのか?[ルドヴィクァ・ガンバロ/キティ・スチュワート/ジェーン・ウォルドフォーゲル]

第3章 ノルウェー 普遍的で質の高い乳幼児期の保育をめざして[アンネ・リセ・エリンセター]

第4章 フランス 質が高く費用負担の少ない保育・幼児教育システムについての教訓[ジャンヌ・ファニャーニ]

第5章 オランダ 質の高い保育への平等なアクセス[ユースフ・エムレ・アグンドゥス]

第6章 ドイツ 保育・幼児教育におけるアクセスと質をめぐる問題[パメラ・オーバーヒューマ]

第7章 ニュージーランド 乳幼児期の教育とケアに対する政策の転換に関する1つの解説[ヘレン・メイ]

第8章 オーストラリア 乳幼児教育と保育:混合市場体制における公正とは?[デボラ・ブレナン/マリアンヌ・フェネック]

第9章 アメリカ 低所得の子どもに対する質の高い幼児教育と保育の提供[キャサリン・マグナソン/ジェーン・ウォルドフォーゲル]

第10章 共通した政策上の課題および教訓[キティ・スチュワート/ルドヴィクァ・ガンバロ/ジェーン・ウォルドフォーゲル/ジル・ラター]

 監訳者あとがき

著者略歴

編:ルドヴィクァ・ガンバロ
本書執筆の時点で社会排除分析センター(CASE)の研究責任者を務め、現在ロンドン大学教育研究所の縦断研究センターの研究責任者になっている。研究のテーマは、乳幼児期サービス、家族政策、労働市場政策などである。
編:キティ・スチュワート
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の社会政策学准教授であり、社会排除分析センターの研究員である。現在の研究は、子どもの貧困と子どもたちのライフチャンスに関する政策の効果、世帯所得とさまざまな成果との関係に焦点を当てている。最近の出版物には、ジョン・ヒルズJohn Hillsとトム・セフトンTom Seftonとの共同編著である、Towards a More Equal Society? Poverty, Inequality and Policy Since 1997(Policy Press, 2009)などが含まれている。
編:ジェーン・ウォルドフォーゲル
ニューヨーク、コロンビア大学ソーシャルワークスクールの子ども・若者問題の予防を専門とするCompton Foundation Centennial教授であり、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の社会排除分析センター(CASE)の客員教授である。公共政策が子ども・家族のウェルビーイングに及ぼす影響について広範に著作がある。現在の研究には、各国の労働と家族政策、貧困の測定と不平等、社会の流動性に関するものが含まれる。

ISBN:9784750347073
出版社:明石書店
判型:A5
ページ数:336ページ
価格:3200円(本体)
発行年月日:2018年09月
発売日:2018年10月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNG