はじめに
第1部 イラン最新事情――ロウハーニ候補の逆転勝利
第1章 ロウハーニ政権の登場と融和政策
1.ロウハーニ大統領選出の背景
2.ロウハーニ政権の基本的政治姿勢
3.実態は深刻な経済
第2章 対外関係への果敢な取り組み
1.核問題が試金石
2.核問題に関するジュネーブ合意
(1)交渉の経緯と合意内容
(2)合意への反応と今後
3.シリア問題――軍事的オプションの可能性
第3章 出だしの勢いは続くか
第2部 イスラーム共和国体制の実像――政治、経済、外交・安全保障と核疑惑問題
第1章 政治――すさまじい権力闘争の連続
1.大統領選挙を中心とする政治の流れ
2.アフマディネジャード政権下の権力闘争
(1)アフマディネジャード大統領の再選と騒擾事件
(2)ハーメネイ最高指導者とラフサンジャーニ元大統領の立場
(3)保守派内の主導権争い
(4)新たな攻撃目標「逸脱勢力」
(5)選挙の意義と保守派内の亀裂
3.大統領の権力と魅力
(1)国民への直接支援と国民からの直接支持
(2)戦略実現のためのアプローチ
(3)大統領と大統領室長の二人三脚
(4)大統領権力の背景
第2章 経済――大きな困難と巨大な潜在力
1.アフマディネジャード政権の経済政策と現実
(1)巨大な財源――石油収入と銀行の信用創造
(2)格差是正のための諸計画――ばら撒き政策
(3)補助金改革と現金給付
2.制裁強化のイラン経済への影響
(1)石油生産と輸出
(2)過剰流動性の問題
(3)制裁強化と物価上昇・物不足
(4)外貨高騰
3.イラン側対応とその限界
(1)制裁の影響――具体的事例
(2)イラン側の対応策
(3)国民の生活防衛努力と忍耐の限界
第3章 外交・安全保障――体制の維持が至上目標
1.外交の位置づけ
(1)外交努力への不信
(2)各政権の外交スタイル
2.対外戦略の決定者
(1)真の決定権者
(2)核疑惑問題をめぐる軍・革命ガードの役割
(3)海外諸勢力との連携
第4章 イラン核疑惑問題――行き詰まりと変化への兆し
1.核疑惑問題をめぐるイランと国際社会のやり取り
(1)イラン核疑惑問題の初期段階
(2)国連安全保障理事会による制裁実施
2.イラン・国際社会それぞれの事情・立場
(1)イラン――核の平和的利用の権利に対するこだわり
(2)米国――人質事件とイスラエルとの緊張関係
(3)欧州――対米関係
3.原則固持と変化への兆し
(1)制裁強化の背景
(2)2つの交渉の行方
(3)最高指導者の立場
4.イラン側の真意
第3部 イスラーム共和国体制の人と思想
第1章 最高指導者の人となりと考え方
1.最高指導者の役割
2.ハーメネイ最高指導者の人となりと基本理念
(1)変わらぬ人柄
(2)最高指導者の言行録
3.最高指導者後継問題
第2章 革命ガードの役割と実力
1.役割の変遷
2.社会・経済への進出
3.政治的立場
第3章 イラン式民主主義とアイデンティティの問題
1.宗教的国民中心主義
(1)国民主権神授説
(2)国民の位置づけ
(3)国民支援のための革命諸組織
2.割れるアイデンティティ
(1)イランの興亡の歴史
(2)宗教――シーア派イスラーム
(3)イスラーム主義と民族感情の調和
おわりに
索引