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パワーカード アスペルガー症候群や自閉症の子どもの意欲を高める視覚的支援法

著:エリーサ・ギャニオン
絵:ペニー・チルズ
訳:門 眞一郎

紙版

内容紹介

子どもの憧れのヒーローが、直面した問題をどのように解決するかを、いくつかのステップでイラストとともに1枚のカードに示した視覚的補助具――パワーカード。子どもの特別な興味を利用して、対人場面や暗黙のルールの理解を促す「パワーカード法」について、使用根拠から使用法・作り方までを具体的に解説する。

目次

 はじめに

第1章 アスペルガー症候群と自閉症の特性:パワーカード法の使用根拠
  ・DSM-IV-TR(2000):アスペルガー障害の診断基準
  ・自閉症の診断基準
 知能指数(IQ)
  ・機械的記憶〔丸暗記能力〕
  ・心の理論
  ・問題解決
 言葉/言語
  ・語用論〔言語運用〕――社交言語
  ・抽象概念
  ・使う語句の選択
 視覚情報処理
 ソーシャル・スキル
  ・人と交わるときの問題
  ・対人関係についての機会利用型学習
 行動
  ・注意散漫と不注意
  ・堅苦しさ
 暗黙のルールを理解することができない
  ・暗黙のルールの例(トイレ/学校)
  ・特別な興味
 意欲〔動機づけ〕
 般化

第2章 パワーカードの作成と使用方法
 パワーカード法の構成要素
 パワーカード法が使える場面
 パワーカード法を使うときのステップ
 パワーカード法は家庭でも使うことができますか?
 まとめ

第3章 学業成績の向上に、パワーカード法と特別な興味を利用する

第4章 パワーカード法の実例

第5章 教室でのパワーカード法の使用結果

 参考文献
 訳者あとがき

著者略歴

著:エリーサ・ギャニオン
教育学修士、カンザス大学医療センター、アスペルガー症候群プロジェクトのコーディネーター。アスペルガー症候群の子どもが家庭や学校で直面する日々の問題について、兄弟姉妹、友だち、その他の子どもたちに説明するために、6歳から12歳の子ども向けにThis Is Asperger Syndromeを著した(ブレンダ・スミス・マイルズとの共著)。
訳:門 眞一郎
児童精神科医、京都市児童福祉センター副院長、前京都市発達障害者支援センター長。訳書に、ブレンダ・マイルズ他『家庭と地域でできる自閉症とアスペルガー症候群の子どもへの視覚的支援』(明石書店)、キャロル・グレイ『コミック会話 自閉症など発達障害のある子どものためのコミュニケーション支援法』(明石書店)、ジュード・ウェルトン『ねえ、ぼくのアスペルガー症候群の話、聞いてくれる?――友だちや家族のためのガイドブック』(共訳、明石書店)、ジェド・ベイカー『写真で教えるソーシャル・スキル・アルバム』(共訳、明石書店)など。

ISBN:9784750333885
出版社:明石書店
判型:B5
ページ数:76ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2011年05月
発売日:2011年05月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNS