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早稲田新書 7

幻の村

哀史・満蒙開拓

著:手塚 孝典

紙版

内容紹介

満蒙開拓団の日本人たちは1945 年8 月、ソ連侵攻により満洲(現・中国東北部)に置き去りにされ、集団自決した。国策に従い彼ら彼女らを満洲へ送り込んだ村の有力者は、それを知り自らも死を選んだ。時代に踊らされ、時代に流され、時代に殺された人々。時代は国そのものではなかったか――。
著者初の書き下ろしは、村の有力者が書き残した日記を手掛かりに、満蒙開拓の深層、時代と侵略の真相に迫る。「満州事変90 年」に当たる2021 年の記念碑的ルポルタージュがここに誕生!!! きな臭い日中関係を再考するための糸口が本書に記されている。

目次

第一章 沈黙の村
第二章 忘れられた少年たち
第三章 帰郷の果て
第四章 ふたつの祖国に生きる
第五章 幻の村

著者略歴

著:手塚 孝典
ドキュメンタリー制作者。信越放送ディレクター。1965年生まれ。長野県松本市出身。同志社大学文学部哲学科を卒業。広告会社を経て97年、信越放送(長野市)に入社。満蒙開拓を取り上げた番組『刻印~不都合な史実を語り継ぐ』(2014年)が日本民間放送連盟賞最優秀に輝いた他、『汐凪(ゆうな)の花園~原発の町の片隅で』(19年)『棄民哀史』(15年)『遼太郎のひまわり~日中友好の明日へ』(13年)が同賞優秀を受賞した。

ISBN:9784657210128
出版社:早稲田大学出版部
判型:新書
ページ数:210ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年08月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KC