序章 アンデスにおけるモニュメントとモニュメンタリティ
第1節 はじめに / 第2節 先行研究と問題の所在 /
第3節 理論的視座と方法論 / 第4節 本書の構成
第1章 アンデスの自然環境と歴史
第1節 アンデスの編年と古期という時代 / 第2節 アンデスの自然環境 / 第3節 古環境という視点
第2章 クルス・ベルデ遺跡の発掘:遺跡の形成過程と年代
第1節 クルス・ベルデ遺跡 / 第2節 マウンドの形成過程と通時的変化 / 第3節 マウンドと埋葬 /
第4節 マウンドの絶対年代 / 第5節 小括:マウンド形成過程の変化と年代
第3章 出土遺物の分析:モノのライフヒストリーと廃棄行為
第1節 石器の分析 / 第2節 骨器・貝器の分析 /
第3節 小括:マウンドから出土した遺物の特徴と廃棄行為
第4章 食糧残滓からたどる資源利用
第1節 出土動物骨の変化と資源利用 / 第2節 植物資源の加工と消費 /
第3節 貝類の採集活動と資源利用戦略 / 第4節 小括:クルス・ベルデ遺跡における資源利用と通時的変化
第5章 二枚貝のスクレロクロノロジー:古環境変動を探る
第1節 スクレロクロノロジーと考古学 / 第2節 分析の方法と対象資料 /
第3節 オオヌノメアサリの成長パターン / 第4節 エル・ニーニョ現象と古環境変動 /
第5節 小括:スクレロクロノロジーでみる環境変動と生態資源利用
第6章 環境変動に伴う社会実践の変容とマウンド
第1節 マウンドの形成と生態資源利用 / 第2節 環境変動と生態資源利用 /
第3節 環境変動とマウンドの形成 / 第4節 社会実践の変容とマウンド・ビルディング /
第5節 小括:ゴミ捨て場からモニュメントへ
第7章 チカマ川流域沿岸部におけるクルス・ベルデ遺跡
第1節 チカマ川流域沿岸部におけるマウンド
第2節 マウンド・ビルディングの開始とその背景:比較の視点から
第3節 小括:チカマ川流域におけるクルス・ベルデ遺跡の位置づけ
終章 アンデス文明史におけるマウンドと神殿
第1節 マウンドと神殿建築:モニュメントのはじまりに関する一考察
第2節 おわりに:環境変動・資源利用・モニュメンタリティ
参考文献
あとがき