ものとくらしの植物誌
東南アジア大陸部から
編:落合 雪野
編:白川 千尋
紙版
内容紹介
国立民族学博物館(みんぱく)共同研究の成果を書籍化
衣食住のありようから信仰にいたるまで、人びとの生活や文化に深く根をはる植物たち。近代化が進む東南アジア大陸部において、植物と人との関係はどのような変容を遂げてきたのか。多様な民族のくらしに、17名の研究者たちが迫る。
目次
序論 プラント・マテリアルへの視点
第1部 出発点としての植物
自然と環境
森林とその改変
土地とその改変
第2部 植物からモノへ
■よそおう
種子からパーツへ
樹皮で美容する
■たしなむ
紫煙がつなぐ平原と高原
嗜好品から供物へ
手作りから商業生産へ
■すまう
憩うものから愛でるモノへ
国境を越えて村から村へ
■いのる
農具と楽器のはざまで
竹林と工房のつながり
コラム
史料が語る茶と絹
動物にとっての植物素材
第3部 植物と人との交感
ケシの残像と生きるリスの人びと
黒タイ歌謡の中の植物とくらし
山地居住カレンをめぐる生命のつながり