乾燥地の人びととマングローブの関係性とは?
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序 章 乾燥地マングローブへの視点(縄田浩志/中村亮)
第1章 マングローブの古生物学(向後元彦/向後紀代美)
第2章 マングローブの適応戦略(中島敦司)
第3章 マングローブの生理特性(松尾菜緒子)
*コラム1 マングローブ調査紀行「地味・でも・楽しい」(吉森一道)
第4章 ヒルギダマシ林の分布動態とヒトコブラクダによる摂食行動(縄田浩志/多仁健人/アブドゥルアズィーズ・カラマッラー・ジャイバッラー/アブドゥルムニーム・カラマッラー・ジャイバッラー/アドゥルガーディル・バダウィー・ムハンマド/星野仏方)
第5章 スワヒリ海岸のマングローブの利用と歴史的役割―タンザニア南部キルワ島の事例より(中村亮)
第6章 アラビア半島オマーン湾・ペルシア湾沿岸部とマングローブ―インド洋海域における交換が支えるアラブ社会の住空間(鈴木英明)
*コラム2 沙漠の海の魚つき林(中村亮)
第7章 カタールでのマングローブの植林技法と森の保護(須田清治)
第8章 アラビアの海辺で(宮本千晴)
第9章 マングローブのパイオニアワーク(向後元彦)
終 章 マングローブと海辺の生活基盤の回復(中村亮・縄田浩志)
*コメント(山田勇/草野孝久)
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『アラブのなりわい生態系』全10巻、臨川書店より2013年12月刊行開始!!
責任編集:縄田浩志
■■■『アラブのなりわい生態系』シリーズ刊行にあたって■■■
―最新の調査結果が語る生態系の歴史と未来―
総合地球環境学研究所『アラブ社会におけるなりわい生態系の研究―ポスト石油時代に向けて』プロジェクトの研究成果を書籍化。
西アジア・北アフリカの乾燥地で千年以上にわたり生き残り続けてきたアラブの人々の生産活動と自然との関わり(「なりわい生態系」)においてどのような知恵が育まれ変遷してきたのか。「なりわい生態系」のかなめ(要)と考えられる種「キーストーン種」(ナツメヤシ、ヒトコブラクダ等)に焦点をあて、分野横断的な視点から解説。
現代の石油文明が分岐点を迎えつつある今、将来に向けて維持していくことが必要な生産活動のあり方を「地球環境学」の観点から提言する。