ナツメヤシを軸に沙漠のなりわいに迫る!
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序 章 ナツメヤシと沙漠のなりわい(縄田浩志/石山俊)
第1章 ナツメヤシ栽培化の歴史(縄田浩志)
第2章 古代エジプトにおけるナツメヤシ ―建築材料を中心に(西本真一/西本直子/安岡義文)
*コラム1 中東の美術工芸品に見られるナツメヤシ意匠(真道洋子)
第3章 エジプトのナツメヤシとデーツ―イスラーム時代の歴史史料から見るその利用の諸相(尾崎貴久子)
第4章 イスラームとナツメヤシ(ハーフィズ・ムハンマドファトヒー・クーラ/縄田浩志)
第5章 イスラーム世界におけるカナートの比較研究(小堀巌)
*コラム2 サハラ沙漠のオアシス、イン・ベルベル研究の回顧と展望―小堀巌先生を偲んで(縄田浩志)
第6章 サハラ・オアシスのナツメヤシ栽培品種にみる農業生物多様性(アブドゥルラフマーン・ベン・ハリーファ)
第7章 変容するサハラ・オアシスのなりわいと生活(石山俊/アブドゥルラフマーン・ベン・ハリーファ/縄田浩志/小堀巌/ムハンマドアッサーリフ・フーティイヤ/ワシーラ・ベン・スリーマーン/アフマドアルハーッジ・ハンマーディー)
*コラム3 食べ物としてのナツメヤシ(石山俊)
第8章 アラブ首長国連邦におけるナツメヤシ文化(鷹木恵子)
終 章 オアシスの未来に向けて(石山俊)
*コメント(佐藤洋一郎)
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『アラブのなりわい生態系』全10巻、臨川書店より2013年12月刊行開始!!
責任編集:縄田浩志
■■■『アラブのなりわい生態系』シリーズ刊行にあたって■■■
―最新の調査結果が語る生態系の歴史と未来―
総合地球環境学研究所『アラブ社会におけるなりわい生態系の研究―ポスト石油時代に向けて』プロジェクトの研究成果を書籍化。
西アジア・北アフリカの乾燥地で千年以上にわたり生き残り続けてきたアラブの人々の生産活動と自然との関わり(「なりわい生態系」)においてどのような知恵が育まれ変遷してきたのか。「なりわい生態系」のかなめ(要)と考えられる種「キーストーン種」(ナツメヤシ、ヒトコブラクダ等)に焦点をあて、分野横断的な視点から解説。
現代の石油文明が分岐点を迎えつつある今、将来に向けて維持していくことが必要な生産活動のあり方を「地球環境学」の観点から提言する。