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山田美妙集

山田美妙集 1

小説1・初期文集

編・校訂:『山田美妙集』編集委員会

紙版

内容紹介

~全集をもたない最後の明治作家・山田美妙の実質的全集、いよいよ刊行!~
山田美妙の小説、随筆・評論、韻文、戯曲、日記、書簡・宛書簡をほぼ網羅し、著作・資料目録、年譜、収録書目索引を付して全12巻に収める。

第1巻は「小説1」として明治19年(1886)11月~明治22年(1889)7月までの小説を収録。また「初期文集」として明治16年(1883)~明治20年(1887)までの初期投稿文と筆写回覧板「我楽多文庫」掲載の全著作、及び活版非買本「我楽多文庫」掲載の韻文・雑文類を収録。(但し筆写回覧板「我楽多文庫」現在未公開資料につき、本文は早稲田大学図書館蔵・本間久雄筆写の原稿用紙綴りに拠ったため、「参考本文」として本文末尾に収録。)一部挿画も収録。

「小説1」では、美妙が初めて言文一致体を試みた小説「嘲戒小説天狗」や、注目されるきっかけとなった「武蔵野」「胡蝶」といった主要作品のほか、従来の選集類から漏れた初期小説作品を収録。新しい文学表現に挑み、流行作家への階段を駆け上っていく若き美妙の姿がうかがえる。「初期文集」は、「竪琴草子」以外はほぼ初収録。「もぎ木のはなし」は新発見の作品で、16歳の美妙が教科書に載っていた作品を訳して「読売新聞」に投稿、掲載されたもの。

目次

【小説1】
嘲戒小説天狗
風琴調一節
ふくさづつみ
まあがれっと
武蔵野
骨は独逸肉は美妙 花の茨、茨の花
恩を仇。
鼠おとし。
三美人三僧侶。
空行く月
正本はむれッと
情詩人
さすがに双紙
籠の俘囚
玉屋の塵
柿山伏
花ぐるま
阿新丸
ぬれごろも初篇
胡蝶
強くなりたがる猫の話
手真似の問答
金扣鈕 別名 怠学生の犬源氏
この子
あるのん物語
長久菖蒲草 わいるどむゥあほォる 一名 外面如菩薩

【初期文集】
もぎ木のはなし
徳隣先生に謝す
転がる石には苔無し
薄情随一
愚なる男
竪琴草紙
尾花
松虫
大学走舸競漕其上
演劇改良会
質屋庫開
茶店開創の告条
参考本文

ISBN:9784653041313
出版社:臨川書店
判型:A5
ページ数:536ページ
定価:7600円(本体)
発行年月日:2012年04月
発売日:2012年05月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ