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古辞書と国語

著:吉田 金彦

紙版

内容紹介

国語学の大家たる著者が、長年にわたって研究を積み重ねてきた「類聚名義抄」、「韻字集(詩苑韻集)」ほか、古辞書に関する重要な既発表論文を精選し、改訂のうえ収録。名著とされる「図書寮本類聚名義抄出典攷」をはじめ、名義抄についての論考を纏めた第Ⅰ部、漢和字書の前段階をなす仏典音義の一例を第Ⅱ部、天理図書館に蔵される「韻字集」の素性を特定する第Ⅲ部、改めて古辞書とその研究の意義を問う第Ⅳ部から成る。関連分野の研究者にとって必携の書。

目次

第Ⅰ部 類聚名義抄の研究
1 類聚名義抄の濫觴/2 図書寮本類聚名義抄出典攷/3 類聚名義抄の展開について/4 類聚名義抄の和訓の研究法/5 類聚名義抄にみえる和音注/6 観智院本類聚名義抄の参照文献
第Ⅱ部 仏典音義と反切
1 妙法蓮華経釈文の概要/2 法華経音義二点/3 成唯識論音義について/4 倶舎論音義について/5 新訳華厳経音義私記の反切について/6 法華経単字の反切と字音
第Ⅲ部 まぼろしの韻字書『詩苑韻集』
1 天理図書館に収蔵された「韻字集」/2 詩苑韻集とは何物か/3 韻字集所載の和訓の年代について/4 韻字集(詩苑韻集)の原型とその伝承/5 詩苑韻集と推定される韻字集の部立てと色葉字類抄との比較
第Ⅳ部 国語と古辞書
1 古辞書への開眼/2 新撰字鏡とその和訓の特質/3 方言語彙と新撰字鏡の和訓/4 遊仙窟和訓の一特質/5 遊仙窟の諸本からみた和訓の特質/6 辞書和訓に現れた特殊訓点語/7 発音表記の複雑な訓点語の解釈/8 詩経の和訓の盛衰

ISBN:9784653040590
出版社:臨川書店
判型:A5
ページ数:420ページ
定価:8000円(本体)
発行年月日:2013年05月
発売日:2013年05月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CBD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GJ