歴史文化ライブラリー 350(オンデマンド版)
イングランド王国と闘った男
ジェラルド・オブ・ウェールズの時代
著:桜井 俊彰
紙版
内容紹介
12世紀、ノルマン人征服下のイングランド王国。聖職者ジェラルド・オブ・ウェールズは、被征服者であるウェールズ人との混血ゆえに国王らから疎まれ、司教選挙を妨害される。ウェールズの教会的独立を目指し国王と大司教に立ち向かったジェラルドは、ローマ教皇の共感も得て勝利を目前にしていたが…。その数奇な人生から、「イギリス人」形成の道のりを探る。
目次
混血の「征服者」―プロローグ/ノルマン人、ウェールズへ(ジェラルド・オブ・ウェールズとは/「カムリ」の形成/西へ、切り取り勝手の地へ)/ジェラルドの歴史的背景(反抗を開始したウェールズ人/「フランス人」のイングランド国王/知略家だったジェラルドの祖父/十二世紀のハイブリッド社会)以下細目略/若き、熱き情熱を抱いて/いじめ、中傷の激化/ウェールズ人ジェラルドへ/一歩先を行った男―エピローグ