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歴史文化ライブラリー 338(オンデマンド版)

江戸時代の遊行聖

著:圭室 文雄

紙版

内容紹介

全国津々浦々を廻国し、布教活動をした時宗の遊行上人たち。将軍と天皇の権威を得た宗教者として、また民衆の現世利益と来世での往生を保証するカリスマとして熱狂的に信仰されていた姿を描き出す。遊行上人の選出や廻ったコース、地方大名・商人・村役人との対応、熊野参詣、布教活動と収入などをわかりやすく論じ、庶民信仰の実態を明らかにする。

目次

遊行聖とは―プロローグ―/近世の仏教(キリシタン弾圧と寺請制度/寛永年間の寺院本末帳/宗門人別帳の作成と檀家制度)/時宗の本寺・末寺制度(時宗遊行派の本末制度/遊行派以外の時宗各派)/近世の遊行上人と僧侶(近世の歴代遊行上人/遊行上人廻国とそのコース)/遊行上人と将軍や天皇のつながり(江戸の遊行上人/遊行上人皇居へ参内/歴代上人の参内/京都誓願寺への参籠)以下細目略/大名と遊行上人/熊野参詣/遊行上人の布教活動と収入

著者略歴

著:圭室 文雄
1935年、神奈川県に生まれる。1959年、國學院大学文学部史学科卒業。1965年、明治大学大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得。現在、明治大学名誉教授・大乗淑徳学園理事。 ※2012年2月現在
【主な編著書】『江戸幕府の宗教統制』(評論社、1971年)『日本仏教史 近世』(吉川弘文館、1987年)『葬式と檀家』(吉川弘文館、1999年)『總持寺祖院古文書を読み解く―近世曹洞宗の展開―』(曹洞宗宗務庁、2008年)

ISBN:9784642757386
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB