歴史文化ライブラリー 276(オンデマンド版)
農耕の起源を探る
イネの来た道
著:宮本 一夫
紙版
内容紹介
日本の農耕文化はどのように始まったのか。一万年前頃、中国華北地方にアワ・キビ、長江流域にイネの農耕が誕生した。農耕文化は、気候の寒冷化を契機として技術と人の移動を伴いながら、山東半島、朝鮮半島を経て、やがて日本に到達する。石器や土器、水田、プラント・オパールなど最新の考古学の成果から、イネの来た道が初めて明らかになる。
目次
農耕とは何か―プロローグ/縄文から弥生が意味するもの(二次的農耕社会/東北アジアの初期農耕化)/環境の変動と農耕の広がり―第一段階(東アジアの農耕の始まり/東北アジアへの農耕の伝播/東北アジア農耕化第一段階)/イネ栽培の始まり―第二段階(栽培イネの拡散/山東半島と遼東半島/朝鮮半島へのイネの広がり)以下細目略/農耕社会の誕生―第三段階/縄文から弥生へ―第四段階/日本農耕文化の起源―エピローグ