オンデマンド版
中世奥羽の民衆と宗教
著:誉田 慶信
紙版
内容紹介
現代人の想像をはるかに超えた重厚な宗教的世界に満ち溢れていた中世社会。そこでは、宗教的ものごとの考え方、倫理意識と世界観が、日々の生活すべてに大きな規定性を与えていた。本書は、国家史の枠組ではとらえきれない宗教と社会との多様な関わりを、北方史における地域社会に発見し、民衆の視座から多角的に考察する。
目次
序論/第一部=北方史のなかの宗教(第一章=国家辺境の守護神/第二章=北方史のなかの中世羽黒山/第三章=蓮如本願寺教団の蝦夷・北奥布教/第四章=戦国期奥羽の本願寺教団-移住・浪人・往来の視座から-)/第二部=都鄙往来のなかの宗教と領主(第一章=都鄙往来のなかの一宮祭礼/第二章=大田文と国衙領の所領構成/第三章=国衙在庁官人と起請文)/第三部=中世の民衆と宗教(第一章=中世民衆神学の視座/第二章=生身仏と夢告の民衆神学)/結語