歴史文化ライブラリー 610
鋳物と職人の文化史
小倉鋳物師と琉球の鐘
著:松井 和幸
著:新郷 英弘
紙版
内容紹介
15世紀半ば、琉球国に突如大量に現れた青銅製の梵鐘。そのほとんどに豊前国小倉の鋳物師が関わっていたという。彼らはなぜ東シナ海をまたいで広く活動することができたのか。金属文化の伝播を概観し、北部九州の鋳物師の動向や産地ごとの鐘の特徴を追う。「万国津梁の鐘」をはじめとする琉球鐘発生の謎と展開に迫り、中世社会の一側面を描く。
目次
琉球の梵鐘が語るもの―プロローグ
金属文化の伝播
鋳物の起源
古代の鋳造技術
古代の鋳造製品
鍛冶と鋳物の分離はいつか?
末法思想の出現と青銅器
小倉鋳物師
小倉鋳物師の遺跡
小倉鋳物師の製品と活動
小倉鋳物師の作業復元
企救の国の金属文化
北部九州の鋳物師と梵鐘
梵鐘を知る
鐘に見る鋳物師の活動
琉球鐘の謎
琉球鐘と小倉鋳物師
琉球鐘の大工と工人集団
小倉鋳物師の琉球渡航と大内氏―エピローグ
あとがき
参考文献
ISBN:9784642306102
。出版社:吉川弘文館
。判型:4-6
。ページ数:224ページ
。定価:1700円(本体)
。発行年月日:2024年10月
。発売日:2024年09月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDPM。