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歴史文化ライブラリー

陰陽師の平安時代 601

貴族たちの不安解消と招福

著:中島 和歌子

紙版

内容紹介

日時や方角の吉凶を熟知し、占いやまじないで人々の不安を解消した陰陽師。暦の計算や天体観測にもとづき凶事の予見もできる、平安貴族にとって頼もしい存在だった。彼らが貴族に教えた方違や物忌、八卦忌などの陰陽道の基礎知識をわかりやすく解説。文学作品にも注目し、国風文化が華ひらいた平安時代に陰陽道が成立・発展した事情にせまる。

目次

なぜ「いんようじ」ではなく「おんようじ」なのか―プロローグ

占い―未知・未来を知らせることによる不安の解消
 陰陽五行説、干支の基礎知識   
 占いの種類
 災害・怪異の占い
 六壬式・六壬占
 物忌とは何か
 心身の不例に関する占い  
 その他に六壬式で占ったこと

まじない―対処と予防による安心、招福 
 広義の陰陽師へ、陰陽道の成立へ
 陰陽道祭祀
 どのようなときに祓(禊・解除)を頼むか 
 安全・安心をもたらす呪術と危険な呪術

日時・方角禁忌と暦―時空のめぐりをふまえた安心の提供、怖れの解消
 暦について
 日の吉凶
 八卦忌とは何か   
 方角の吉凶

平安時代の陰陽師・陰陽道から現代へ―エピローグ

ISBN:9784642306010
出版社: 吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:300ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2024年06月20日
発売予定日:2024年06月24日