テーマで学ぶ日本古代史
社会・史料編
監修:佐藤 信
編:新古代史の会
紙版
内容紹介
日本古代史を学ぼうとする人にその魅力を伝えるべく、気鋭の研究者が集い執筆した恰好の概説書。戸籍や土地制度、宗教や文化、「記紀」をはじめとする古代の史料などについて、研究の蓄積や最新の成果にふれつつ項目別にわかりやすく解説。近年注目の交通史や災害史、女性史も取りあげる。授業のテキストにも最適な、古代史研究の魅力がつまった一冊。
目次
はしがき
Ⅰ 古代の社会と経済
渡来人…中野高行
戸籍と古代社会…田中禎昭
土地制度と班田収授…服部一隆
ミヤケから「初期荘園」へ…北村安裕
市と交易…宮川麻紀
古代の交通…河野保博
古代の災害史…髙井佳弘
古代の女性史―研究の現在地と分析視角…永島朋子
Ⅱ 古代の宗教と文化
仏教伝来から国家仏教へ…中林隆之
地方寺院の成立と国分寺建立…三舟隆之
東大寺と大仏造立…佐藤 信
神道の成立…佐藤雄一
古代の神仏習合…三舟隆之
陰陽道の成立…山下克明
国風文化…浜田久美子
改元と天皇制…中野渡俊治
Ⅲ 古代の史料
「記紀」の成立…関根 淳
『万葉集』―日本古代史の視点から…中村友一
風土記…菊地照夫
正倉院文書…畑中彩子
木簡…馬場 基
金石文と墨書土器…高島英之
『延喜式』…小倉慈司
儀式書…黒須利夫
日記と古記録…神谷正昌