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戦争に隠された「震度7」

新装版

1944東南海地震・1945三河地震

著:木村 玲欧

紙版

内容紹介

太平洋戦争末期、東海地方を襲った2つの巨大地震。軍事機密の漏洩や戦意喪失防止のため、被害状況に関する報道が厳しく規制されるなか、被災地の有力紙=中部日本新聞は何をどのように伝えたのか。全国紙と比較し、地元新聞社の果たした役割を考察。被災者たちの貴重な体験談を紹介し、防災教育の促進と意識の向上を呼びかける。注目作を新装復刊。

目次

はじめに/地震はいかにして隠されたのか(東南海地震〈震度と人的被害/物的被害/津波被害/復旧・復興に向けての対策〉/三河地震〈地震の特徴/人的被害と家屋被害/東南海地震の影響/前震への対応/地震発生後の対応/避難生活と住宅再建/仕事・産業への影響〉以下細目略/政府の情報管理)/どのように報道されたのか(報道管制/報道の軌跡)/正確な災害情報を得るには(重要な被害者体験談/小学二年生の体験談/津波被害をどう防ぐのか)/物語『稲むらの火』がもたらしたもの(漁師の体験談/『稲むらの火』)/過去の災害の教訓をどう生かすか(銃後の女性の体験談/関東大震災からの教訓)/知っておきたい情報とは(農家の体験談/地域と災害情報)/災害の経験を次世代につなぐ(防災教育の素材/防災教育の実践と効果)/解説

著者略歴

著:木村 玲欧
1975年、東京都生まれ。1998年、早稲田大学人間科学部卒業。2004年、京都大学大学院情報学研究科博士後期課程修了。現在、兵庫県立大学環境人間学部・大学院環境人間学研究科教授。※2020年2月現在
【主要編著書】『超巨大地震がやってきた』(共著、時事通信社、2006年)、『日本歴史災害事典』(共編、吉川弘文館、2012年)、『歴史災害を防災教育に生かす』(古今書院、2013年)、『災害・防災の心理学』(北樹出版、2015年)

ISBN:9784642083751
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:216ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年01月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS