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対馬宗氏の中世史

著:荒木 和憲

紙版

内容紹介

倭寇や秀吉の「唐入り」など、国際的事件の舞台になった対馬。一方で、朝鮮半島との交流は必要不可欠であった。この〈国境の島〉で、中世の日朝外交や貿易を公的に主導した宗氏とはいかなる存在だったのか。歴代当主の治世を辿り、朝鮮との間で5世紀にわたり継続した外交・貿易の基本的な枠組みや、〈国境〉ゆえに揺れ動いた領国経営の実態に迫る。

目次

プロローグ/中世対馬の国制上の位置(宗氏の登場前後/宗氏の国制上の位置)/進展する領国形成と朝鮮通交(領国形成の本格化―宗貞茂の時代/「対馬国」の「公方」へ―宗貞盛の時代/日朝「両属」下での実利の追求―宗成職の時代/豊崎郡主系宗氏の飛躍―宗貞国の時代)/コラム(書契・図書・文引―四五〇年の歴史/港湾都市佐賀―文化が交錯する場/国分寺―国家鎮護から宗家菩提寺へ)/暗転する領国経営と朝鮮通交(斜陽の時代への突入―宗材盛・宗義盛の時代/急進的な朝鮮通交とその挫折―宗盛長の時代/絶えない政変と騒乱―宗将盛の時代)以下細目略/復調する領国経営と朝鮮通交/コラム/エピローグ

著者略歴

著:荒木 和憲
1978年、福岡県生まれ。2006年、九州大学大学院人文科学府歴史空間論専攻博士後期課程修了。現在、国立歴史民俗博物館准教授。博士(文学) ※2017年2月現在【主要編著書】『中世対馬宗氏領国と朝鮮』(山川出版社、2007年)、「対馬宗氏の日朝外交戦術」(荒野泰典・石井正敏・村井章介編『地球的世界の成立』、吉川弘文館、2013年)

ISBN:9784642083140
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:296ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2017年02月
発売日:2017年02月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-H