藤原鎌足と阿武山古墳
編:高槻市教育委員会
紙版
内容紹介
古来「三島」と呼ばれた淀川北岸、大阪府高槻市に位置する阿武(あぶ)山(やま)古墳。昭和九年に発見されたが、十分な調査が行われず埋め戻された。今回、古墳発見当時に撮影されたX線写真の新たな解析と最新研究により藤原鎌足(かまたり)墓説が強まっている。終末期古墳・遺骸とさまざまな副葬品・乾漆(かんしつ)棺(かん)など、多様な切り口から検討し、阿武山古墳の被葬者に迫る。
目次
はしがき…高槻市立今城塚古代歴史館館長 森田克行/基調報告(実録・阿武山古墳…今西康宏)/基調講演(阿武山古墳の発見…牟田口章人/染織史から見た阿武山古墳出土の金糸と織冠…河上繁樹/阿武山古墳は鎌足墓…猪熊兼勝/阿武山古墳の石槨の構造と年代…白石太一郎/鎌足墓と摂津三島の阿威山―乾漆棺、乾漆像の世界と漆部氏…森田克行/大化改新と難波宮…中尾芳治/中臣鎌足と中大兄皇子…和田 萃/阿武山古墳と中臣氏・藤原氏…水野正好)/徹底討論(中臣(藤原)鎌足と阿武山古墳…進行 水野正好・パネリスト 牟田口章人、河上繁樹、猪熊兼勝、白石太一郎、中尾芳治、和田 萃、森田克行)/特別寄稿(終末期古墳とその被葬者…塚口義信/被葬者頭部の染織片について…牟田口章人)/あとがき…高槻市教育委員会