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日中間海底ケーブルの戦後史

国交正常化と通信の再生

著:貴志 俊彦

紙版

内容紹介

一九七六年、日本と中国間に開通した海底ケーブル。KDDと上海市郵電管理局が実務担当となった戦後初めての日中共同プロジェクトは、試行錯誤の連続だった。経済体制、国際ビジネスの経験や考え方の違い、先の戦争における傷を抱えながらも、事業の実現に向けて尽力した姿を描き出す。いまや忘れ去られようとしている、秘められた海の戦後史。

目次

プロローグ―日中間通信の幕開け/「終戦」の合意から日中初の共同事業へ(情報の孤島の克服/日中国交正常化/KDDの対応/初の実況放送へ/KDDの世界通信網構想/東京会談/北京会談/取極? 協議?/双方の組織系統)/建設前の日中間交渉(第一回建設当事者会議/埋設工法の開発/中国側の海洋調査/日本側の陸揚地/第二回建設当事者会議/CS-5M方式/計画設計の作成/建設保守協定の調印/建設費と通信料/技術設計の策定/施工設計の確定/郵電一号の建造)以下細目略/海底ケーブル建設工事/ケーブルの開通から断線まで/復旧への長い道のり/グローバル通信の時代へ/エピローグ―日本の技術的成果と中国の政治的意義/主要参考文献/関連年表/図版一覧/索引

ISBN:9784642082679
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2015年02月
発売日:2015年01月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNT